ハリマ化成グループ、経済産業省からDX認定事業者に選定
ハリマ化成グループ株式会社は、2023年8月1日に経済産業省の定めるDX認定事業者として選ばれたことを発表しました。この認定は、令和2年に施行された「情報処理の促進に関する法律」に基づくもので、デジタルガバナンス・コードに則る企業が認められるものです。
DX認定制度とは?
経済産業省が設けたDX認定制度は、企業のデジタル化の取り組みを国が評価するものであり、特にデジタルガバナンスに対応した企業が選定されます。これは、デジタル技術によって業務効率を向上させるだけでなく、企業全体の成長を促すための基盤づくりにも寄与する重要な制度です。
当社の成長戦略
ハリマ化成グループは2022年5月に発表した中期経営計画「NEW HARIMA 2026」に基づき、「事業基盤の強化と事業領域の拡大」、「新規事業、成長分野に向けた研究開発」、「新時代に向けた経営の革新」といった3つの柱で成長を目指しています。特に、「新時代に向けた経営の革新」においては、デジタル技術を駆使したものづくりの推進が掲げられています。これにより、生産、研究開発、営業などの各部門においてAIおよびデジタル技術を取り入れたDXを進めています。
具体的なDX活動
当社では、デジタル人材の育成と業務プロセスのデジタル化を目指して、専任のDX推進部署を設けています。この部署は、生産、研究開発、営業、情報システム部門の連携を強化し、DXを進めるための投資を行います。具体的には以下のような取り組みを進めています。
生産部門
- - AIとIOTによる生産性向上: 装置の稼働状況や生産過程における原材料の情報をセンサーで取得し、データを管理。これにより、最適な生産体制の確立や安全操業を実現するためのプラットフォームを構築します。
- - デジタル化の推進: アナログ機器のデジタル化、在庫管理のデジタル化を進め、無人搬送車(AGV)による物流の効率化にも取り組みます。
研究開発部門
- - AI技術を活用した研究開発の加速: 過去の研究データをデータベース化し、AIを用いて実験プロセスを効率化することで、開発スピードを向上させることを目指します。
- - データドリブン型の推進: 材料開発にはMI(マテリアルズインフォマティックス)を活用し、研究データのデジタル化を進めます。
営業部門
- - 顧客情報の共有による業務効率化: 顧客情報のデジタル化により、営業プロセスの効率化を図り、システム内製化を進めます。
未来に向けた戦略
ハリマ化成グループでは、DX活動を段階的に進め、各部門での取り組みを具体的な指標に基づいて行なっていく方針です。この努力によって、業務の効率化だけでなく、企業全体の成長を目指していきます。経済産業省のDX認定事業者としての地位を活かし、さらなる発展を目指すハリマ化成グループの今後が期待されます。
関連リンク
今回のDX認定は、デジタル時代におけるハリマ化成グループの持続可能な成長を築くための重要なステップとなります。