GEヘルスケア、MRI検査支援システムNextant®をORiGENに追加 患者安全と医療効率化を実現
GEヘルスケア・ジャパンは、放射線大型機器向けオンラインサポートサービスORiGENに、医療機器のMR適合性検索システムNextant®を追加したと発表しました。この新サービスにより、MRI検査における安全性向上と医療現場の効率化が期待されます。
ORiGENとNextant®の連携:医療現場の課題解決
ORiGENは、2021年4月にサービス提供を開始し、現在では4000を超える医療機関で利用されています。しかし、利用者からはMRI検査における情報検索の煩雑さに関する声が上がっていました。MRI検査は強力な磁場を使用するため、体内植込み型医療機器がある患者さんには、検査の可否や適切な撮像条件の確認が不可欠です。添付文書の情報は散在しており、確認に多くの時間を要していました。
この課題を解決するため、GEヘルスケアはメディエ株式会社が提供するNextant®をORiGENに統合しました。Nextant®は、医療機器のMR安全性情報を網羅的に検索できるシステムです。医療機器の一般名称560種以上を対象に、データベース「メディエ」やPMDAの情報などを基に、MRI検査の可否や撮像条件を迅速かつ正確に提供します。毎日データ更新を行うことで、常に最新の情報が利用できます。
Nextant®がもたらすメリット
Nextant®の導入により、医療現場は以下のメリットが得られます。
検索時間の短縮: 専門知識がなくても簡単に情報を検索でき、検査前の準備時間を大幅に削減できます。
最新情報へのアクセス: メーカーへの確認作業が不要になり、常に最新の情報に基づいた検査を実施できます。
多様な検索項目: 留置部位やメディエ分類など、様々な条件で検索が可能です。
詳細な情報提供: 商品基本情報に加え、許容される使用条件や安全性・有効性を示す試験結果などの情報を提供します。
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便利な機能: お気に入り登録、検索履歴、ダッシュボード、検索ランキングなどの機能が利用できます。
関係者のコメント
GEヘルスケア・ジャパン ライフサイクル・ソリューション本部長 髙木大志氏は、「ORiGENを通じて、医療従事者の皆様とのオンラインコミュニケーションや日常業務の効率化を支援することで、バリアフリーな医療サービスの実現を目指しています。今回のNextant®追加は、患者さんに安全で安心なMRI検査環境を提供したいというお客様の声に応えるものです」と述べています。
メディエ株式会社 取締役副社長 藤岡斉氏は、「Nextant®は、MRI検査に携わる全ての方々の羅針盤となることを目指して開発されました。GEヘルスケアとの協業により、臨床現場の課題解決に貢献できる理想的な形を実現できたと考えています」とコメントしています。
まとめ
GEヘルスケアのORiGENとメディエのNextant®の連携は、医療現場におけるデジタル化と効率化を加速させる大きな一歩となります。患者さんの安全を最優先に考え、迅速かつ正確な情報提供による医療の質向上に貢献することが期待されます。ORiGENは今後も、ライフサイクルを通じて製品の価値最大化を追求し、医療現場への更なる貢献を目指していきます。