いのち会議が描く持続可能な社会の青写真
2025年10月11日、大阪・関西万博会場での「いのち会議」にて、企業と社会が対話し、持続可能な経済を目指すアクションプランが発表されました。この取り組みは、いのちを「つなぐ」ことをテーマに、一つの経済システムの構築を目指しています。今回のプランは、経済の根源である資源に目を向け、様々な立場の人が理解し合うことの重要性を強調しています。
異なる立場を理解するための対話
NPO法人ミラツクは、異なるバックグラウンドを持つ人々が対話を通じて、自然な協力関係を生み出すことに力を入れています。フォーラムや大規模ワークショップを開催し、様々な領域での協力関係を築くことで、数万人との関わりを持ちました。この活動は、学問や企業、そしてコミュニティの関係を深めることにも貢献しています。
物理学者デイビッド・ボームの著作『Dialogue』では、対話を通じた「コヒーレンス」—各々の異なる価値観が調和し合う過程—について記述されています。ミラツクはこの考え方を参考に、異なる人々がトーンを合わせていくための努力が、より良い社会を作る鍵であると信じています。
サーバント・リーダーシップの重要性
持続可能な社会の実現に不可欠なリーダーシップは、「サーバント・リーダーシップ」であると考えられています。これは、人々を指導するのではなく、むしろ奉仕することで信頼関係を築くアプローチです。リーダーは、対話から生まれる関係性を大切にし、相互の関心と責任を持つことが必要です。
ミラツクでは、対話が生み出すリーダーシップを重視しています。対話はリーダーシップを育て、またリーダーシップが対話を深化させていく双方向の関係性が、この活動の基盤にあります。
倫理的な経済システムの模索
2008年から始まったミラツクの活動は、多くの企業や読者との交流を経て成長してきました。特に2021年には、法人化された「株式会社esse-sense」を通じて研究者と企業の関係構築にも取り組んでいます。このように、異なる価値観の融合が新たな関係を生み出すことができるのです。
さらに、ミラツクは自然資本や文化資本、知的資本、社会関係資本の4つの要素として、人々が重んじるべき源泉に目を向けています。これらの資本は経済活動の裏側で支え合っており、これを分断することは経済の健全性を損なう恐れがあります。
ニュージーランドの先進的な法整備
ニュージーランドでは、ワンガヌイ川に法人格を認める法律が全会一致で可決されました。このことは、自然資源の存在が法的にも認識され、人々がその価値を理解できる社会の実現を示すものです。この事例は、経済と自然との新たな関係を構築する手本となることでしょう。
終わりに
いのち会議は、これからも対話とリーダーシップを通じて持続可能な社会を目指して活動していきます。未来の世代のために、経済の資源となるものに敬意が払い、循環型経済が確立される社会の実現を目指します。相互の理解を深め、より良い関係性を築くことに努めましょう。