ハンセン病理解深める講演会&パネル展:東京都が差別解消に向けた取り組み強化

6月22日は「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」として、国や都道府県でハンセン病に関するイベントが開催されます。東京都では、都民の理解促進を目的に、オンライン講演会とパネル展示を実施します。

オンライン講演会では、国立ハンセン病資料館の学芸員が、ハンセン病の歴史、政策、現在の課題などを解説します。動画は6月13日から12月27日まで公開され、誰でも無料で視聴できます。

一方、パネル展示では、ハンセン病の概要やよくある質問、差別問題に関する情報が紹介されます。展示期間は6月19日から25日で、都庁第一本庁舎1階中央部のアートワーク台座にて開催されます。

ハンセン病はかつて「らい病」と呼ばれ、誤った隔離政策によって患者とその家族が大きな苦しみを味わいました。現在では、薬で確実に治療できる病気であるにもかかわらず、根強く残る偏見と差別は大きな社会問題となっています。

東京都は、このオンライン講演会とパネル展示を通じて、ハンセン病に対する正しい知識を普及し、偏見や差別をなくすための取り組みを強化していきます。
東京都は、今後もハンセン病に関する啓発活動を継続し、都民への理解促進に努めていきます。具体的には、学校教育におけるハンセン病に関する授業の充実、医療従事者向けの研修強化、地域住民向けの啓発イベントの開催などを検討しています。

また、ハンセン病患者の家族や関係者に対する支援体制の強化も重要な課題です。差別や偏見によって、家族は経済的困窮や社会的な孤立に陥ることがあります。東京都は、このような家族への支援を充実させ、安心して生活できる環境づくりを目指します。

さらに、ハンセン病の歴史や差別問題を後世に伝えるための資料収集や研究にも積極的に取り組んでいきます。国立ハンセン病資料館とも連携し、ハンセン病の歴史と教訓を語り継ぎ、二度とこのような悲劇が繰り返されないよう努めていきます。

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