NTTとMujinの提携
2025-12-02 15:16:27
NTTとMujinが手を結び、ロボット自動化の未来を切り開く
NTTとMujinが提携、ロボット自動化社会の実現へ
2025年12月1日、NTT株式会社とNTTドコモビジネス株式会社は、株式会社Mujinとの間で資本業務提携を結びました。この提携は、製造・物流業界におけるデジタル技術の進化と、企業が直面している人手不足やコストの高騰に対応するためのものです。
提携の背景とその狙い
世界的にロボット自動化市場は急成長しています。特に物流や製造領域における需要は高まっており、製品ライフサイクルの短縮やEC市場の拡大が影響しています。これに対応するためには、多種少量生産が可能でコスト効率の良い自動化が求められます。
従来のロボットは限定された動作しかできませんが、最近の流れではセンサーを駆使して自律的に動作できる知能ロボットの需要が増しています。このためには、リアルタイムで情報を処理できるプラットフォームが必要です。そこで、Mujinが開発した「MujinOS」は、あらゆるロボットを統合的に制御できるOSであり、現場からのデータ収集を実現しています。
NTTグループの戦略
NTTドコモビジネスは、次世代ICTプラットフォーム「AI-Centric ICTプラットフォーム」を推進しています。これにより、セキュリティ機能とネットワーク機能を統合し、安心・安全なロボット自動化ソリューションの実現を目指します。また、NTTグループ全体としては「データドリブンによる新たな価値創造」を掲げ、AIとロボット技術を活用した産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
特に、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の下、先端技術を駆使し、生産性向上や人手不足の解消に寄与する取り組みが進められています。これにより、Mujinのロボット制御技術とNTTの通信インフラが融合し、全産業における自律的な自動化社会の実現を進めていきます。
提携の具体的な内容
NTTとNTTドコモビジネスは、Mujinに対する第三者割当増資を通じて出資を行います。この提携を契機に、製造・物流領域に特化した工程自動化やIoT化の取り組みを加速させることが目的です。また、両社の技術を活用した新しいビジネス機会の創出も図られます。
具体的な取り組みとしては、NTTとMujinの顧客基盤やチャネルを活用した物流・製造向けの新たなソリューションの提供や、デジタル基盤上でのコンサルティングサービスの拡充が挙げられます。
Mujinは、生成AIやHRI(human-robot interaction)技術の活用を通じて、ロボットの自律性をさらに高めることを目指します。これにより、より高度な自動化が実現され、業界全体の効率化に寄与することが期待されています。
結論
今回のNTTグループとMujinとの提携は、ロボット自動化という未来に向けた重要なステップです。AI技術とロボット制御技術の融合により、製造・物流業界はもちろん、社会全体の自動化の促進が期待されます。この取り組みを通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションや経営効率の向上が推進されるでしょう。
会社情報
- 会社名
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NTT株式会社 NTTドコモビジネス株式会社 株式会社Mujin
- 住所
- 電話番号
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