建設業界の未来を変える！不二サッシのアルミリサイクル革命

建設業界における革新

不二サッシ株式会社（以下、不二サッシ）は、建設業界において画期的なリサイクルシステムを構築しました。このシステムは、建設現場で発生するアルミスクラップを有効活用し、新築建物のアルミサッシとして再使用することを目的としています。この取り組みは、環境負荷を軽減するだけでなく、建設資材の循環型経済を実現するための重要な一歩です。

アルミの水平リサイクルフロー

不二サッシは、株式会社大林組、伊藤忠メタルズ株式会社との連携を通じて、スクラップとなったアルミ材を選別し、再生アルミサッシとして新たに利用するシステムを展開しています。解体工事の過程で発生したアルミスクラップを回収し、トレーサビリティを確保した水平リサイクルフローを構築。この流れは、不二サッシの工場近くで完結させることで輸送に伴うCO2排出の削減にも寄与しています。

背景と目的

2050年のカーボンニュートラル達成に向け、建設業界では「ホールライフカーボン」の削減が求められています。アップフロントカーボンの削減には特に注力し、建物の設計や施工段階でのリユース・リサイクルが重要です。不二サッシは、自社で製造する際のCO2排出量を大幅に削減可能なリサイクルアルミに注目し、リサイクル率向上に取り組んできました。

特に今年から展開を始めた「Reサッシ R100」は、100%リサイクルアルミから作られる建材で、環境への配慮を強化しています。これは、GX（グリーン・トランジション）に必要な原材料の再資源化にも寄与するものです。

実際の取り組みとその成果

大林組が手掛けた解体工事で発生したアルミスクラップを、伊藤忠メタルズが回収し、加工・管理します。この廃材は、不二サッシのアルミサッシ製造に供給され、東京都清瀬市に位置する大林組技術研究所内の新築プロジェクト「オープンラボ3」の一部として使用されます。このプロジェクトにより、従来の新材を用いたアルミサッシに比べ、製造時のCO2排出量が約80%削減されると見込まれています。

持続可能な未来に向けて

不二サッシグループは、「サステナビリティビジョン2050」に基づき、持続可能な建材開発を進めています。今後もリサイクル率の向上や資源の有効活用に取り組み、サステナブルな社会の構築に貢献していく、との姿勢を明確にしています。今後も、「Reサッシ R100」などの環境価値の高い商品を展開し、顧客との信頼関係を築いていくことを約束します。