エフピコと京阪ザ・ストアが水平リサイクルを推進
国際的な環境意識が高まる中、食品業界でも持続可能性に向けた取り組みが進められています。そんな中、株式会社エフピコと株式会社京阪ザ・ストアが共同で、地域社会に貢献するリサイクルプログラム『ストアtoストア』をスタートさせました。このプロジェクトは、使用済みの食品トレーやペットボトルを、新たな環境に優しい容器に再生するというものです。
取り組みの具体的な内容
この協力は、エフピコが東京に本社を置く食品容器の製造販売のリーディング企業であり、京阪ザ・ストアが大阪を中心に展開しているスーパーマーケットチェーンであるという、両社の特性を生かしたものです。両社は特に地域の環境政策に力を入れ、利用者が店舗に持ち込む使用済み食品トレーやペットボトルの回収を行っています。
回収されたこれらの廃棄物は、エフピコの資源として利用され、再利用された結果、エコ製品「エコトレー」や「エコAPET」へと生まれ変わります。そして再び京阪ザ・ストアの店舗で使われることで、実質的に循環型のリサイクルが確立されているのです。
2024年3月期には、京阪ザ・ストアでの取り組みで使用済み食品トレーから51トンのCO2排出抑制効果を生み出しました。また、2025年3月期にはさらに57トンの削減が期待されています。このように具体的な数値が示されることで、環境への影響が明確になり、地域社会にも持続可能性への意識が広がります。
地域のエコリーダーを目指して
エフピコと京阪ザ・ストアの目的は、『そのお店が地域のエコリーダー』になることにあります。地域に住む人々が積極的にリサイクルに参加し、自分たちの生活環境を改善していく意識を育てることが、最終的には持続可能な社会の実現につながると考えています。
今後もエフピコと京阪ザ・ストアは打ち合わせを重ね、環境保全の取り組みをさらに強化していく方針です。目指すは2026年3月までに年間64トンのCO2排出抑制。持続可能な循環型社会の実現に向けて、両社がどのように関わり合い、成長していくのか、今後の動向から目が離せません。
エフピコと京阪ザ・ストアの企業理念
株式会社エフピコは、1962年に設立され、国内最大手の食品容器メーカーです。簡易食品容器の製造・販売を手掛けながら、環境意識の高いリサイクルシステムを構築しました。こちらの取り組みは、さらなる資源の循環とCO2排出量の削減を目指しています。
一方、京阪ザ・ストアは、2000年に設立され、スーパーマーケット「フレスト」などを展開する企業です。同社は地域に根ざしたビジネスを展開し、地域のニーズに応える商品やサービス提供に努めています。駅ナカスイーツ専門店や食の商店も運営し、地域の生活に密着した事業を展開しています。
このように、エフピコと京阪ザ・ストアの両社のコラボレーションは、地域とのつながりを強めるものとなり、環境問題に対する意識を高める契機となっています。リサイクルの意義を広め、消費者自身も環境問題について考えるきっかけを提供するこの取り組みは、今後さらに進展が期待されるでしょう。