近江八幡市で進化する子育て支援
滋賀県近江八幡市は、母子モ株式会社が提供するデジタル支援サービス『子育てDX』を導入しました。この新しい取り組みは、乳幼児健診をデジタル化し、地域の子育て家庭をサポートすることを目的としています。7月22日(火)から運用が開始され、保護者はアプリを通じて手続きを効率化できます。
デジタルでスムーズな手続きを実現
今回導入された『乳幼児健診サービス』では、4カ月児、10カ月児、1歳8カ月児、2歳6カ月児、3歳6カ月児の健診手続きがデジタル化されました。これにより、母親や父親は従来の紙の問診票の記入や提出を省略でき、スマートフォンから直接問診票の記入が可能になります。また、健診結果の確認もアプリ内で行うことができ、利便性が向上しました。このシステムの導入により、親が子育てに集中できる環境が整うと期待されています。
地域の未来を担う子どもたち
近江八幡市は、「すべての子どもが自分らしく健やかに成長できるまち」を理念に掲げ、地域全体で子どもたちの成長を見守り、支える取り組みを進めています。また、市内のデジタル化推進には「近江八幡市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例」があり、行政業務の改善を目指しています。2024年12月からは、母子手帳アプリ『母子モ』が『母子手帳アプリはちっこ』として提供され、新たな機能が加わることで、子育て世帯の利便性向上が期待されます。
子育て環境をさらに充実させる
近年、近江八幡市では、乳幼児を持つ家庭への支援を強化しています。おむつ宅配サービスの導入や、高校生までの医療費の無償化などがその一環です。市長の小西理氏は、「子育て家庭の負担を軽減し、より快適な子育て環境を実現するために、今回のサービス拡充を期待しています」とコメントしています。実際、昨年度から多くの市民が『母子モ』を活用しており、デジタル化はその利便性を高めています。
子育てDXのビジョン
『子育てDX』のビジョンは、2030年までに妊娠から子育て期に関わる全ての手続きを簡素化し、保護者や自治体、医療機関の手間を軽減することです。これは、厚生労働省の乳幼児の定期予防接種予診票のデジタル化を進めることによっても実現されます。子育てにおける不安や負担を軽減し、安心で便利な育児環境を地域と共に作り上げることが大きな目的です。
アプリの多彩な機能
母子手帳アプリ『母子モ』は、妊産婦と子どもの健康データ管理、予防接種スケジュールの管理、育児に関するアドバイスや地域情報の提供など多くの機能を備えています。「できたよ記念日」という育児日記機能や、家族との情報共有機能も充実しており、育児を行う親にとって強力なサポーターと言えるでしょう。
まとめ
滋賀県近江八幡市が導入した『子育てDX』は、これからの子育て支援の在り方を示す新しいモデルとなるでしょう。デジタル化が促進することで、育児環境が一層改善され、地域に根ざした子育て支援が実現します。子育てをする親にとって、より安心で便利な時代が訪れることに期待が高まります。