白馬の新しい学校
2022-05-06 16:41:28
白馬に誕生した日本初のサステナビリティ教育を実践する新学校
日本初のサステナビリティ教育を実践する白馬インターナショナルスクール
2022年9月、長野県白馬村に新たな教育機関、白馬インターナショナルスクール(HIS)がスタートしました。この学校は日本初のサステナビリティ教育を中心に据えた教育改革を目指しています。HISの設立者たちは、環境問題の解決や持続可能な社会の実現に向けたリーダーを育むことを目指し、生徒が地域に出て活動し、実社会にインパクトを与えることを重視しています。
学校の教育理念と特徴
HISは、自然環境の中で実際の体験を通して学ぶことが重要であると考えています。生徒たちは、自然とのふれあいや地域の人々との交流を通じ、自分自身が社会にどのように貢献できるかを実感しながら成長することができます。特に最初の4年は持続可能性をテーマに、プロジェクト型学習(PBL)を通じて深い学びを促進します。この手法では、学びを生活の中に位置づけ、チームでの協働を通じてソフトスキルを養うことが重視されるため、生徒たちは自らの意見を尊重し、他者と協力する能力を養います。
HISでは、最終2年間の国際バカロレア課程を通じて、より深く探究的な学びを進め、教科を学ぶ意義を理解することを目指します。このプロセスを通じて、生徒たちは自らの学びの延長線上で学問の必要性を認識し、自発的な学びにつながっていきます。
新しいリーダーシップ体制
HISは、共同リーダーシップという先進的な体制を採用しています。カリフォルニアに本拠を持つクリス・バーム校長がリモートで教育デザインを監督し、白馬の代表理事草本朋子が現地の運営を担います。このシステムにより、異なる視点や専門性が統合され、創造的な学校運営が実現します。バーム校長は、思春期の発達理論に基づく心理学や脳科学を学びの中に組み込んでおり、多様な学びの場を提供することに尽力しています。
草本氏は、2009年に白馬へ移住し、地域の教育に深く関わってきました。持続可能な未来を目指した活動を続け、学校設立に向けたキャリアを築いてきました。彼女は、子どもたちが好奇心を持ちながら地域とともに学んでいける学校を作ることに情熱を注いでいます。
教育課題に応える新しいアプローチ
HISでは、社会性と情動の学び(SEL)やシステム思考を取り入れ、生徒が自己理解を深めることを目指しています。社会性と情動の学びは、思春期の脳の発達に基づき、子どもたちが安全な環境で自己を見つめ、他者との関係を育むことの重要性を強調します。
システム思考は、複雑な現代社会の課題に対処するために不可欠なアプローチです。この思考法により生徒は、問題を全体の中で捉え直し、解決策を見出す力を養うことが期待されています。
開校式と未来の展望
白馬インターナショナルスクールは、2022年9月1日に開校式を行い、初年度は中学1・2年生を対象に若干名の新入生を募集しています。また、10代を対象にしたサマーキャンプも開催予定となっており、地域の子どもたちに向けた多様な学びの機会を提供していきます。
この学校は、白馬の自然豊かな環境と革新的な教育理念によって、未来のリーダーを育成する場として期待されています。生徒たちは、持続可能な社会の一員として自らの役割を理解し、実際に行動を起こす力を身に付けていくことでしょう。この新しい教育の取り組みは、地域や社会に貢献する若者を育成する上で欠かせない存在となることが予想されます。
会社情報
- 会社名
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一般財団法人白馬インターナショナルスクール
- 住所
- 長野県北安曇郡白馬村神城27425番地125
- 電話番号
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