次世代IT人材育成
2024-11-20 13:25:13

高専機構とビズリーチが進める次世代IT人材育成プロジェクトの成果

高専機構とビズリーチが進める次世代IT人材育成プロジェクトの成果



2022年2月、高専機構と株式会社ビズリーチは、深刻化するIT人材不足を解消すべく、新たな人材育成に関する協定を締結しました。この取り組みの一環として、民間企業のプロフェッショナル人材を教育現場に招く「副業先生」プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、国立高等専門学校における実践的な教育を推進し、次世代のIT人材を育成することを目指しています。

「副業先生」の具体的な活動として、全国の51校の国立高専の中から12校がビズリーチを通じてプロ人材を募集しました。この結果、合計1,840件の応募の中から64名の民間プロ人材が採用され、実務に基づく高度な教育が実施されてきました。本プロジェクトの成果報告会が最近開催され、約3年間の活動の内容が発表されました。

高専機構における「副業先生」の取り組み



高専機構は「ものづくり日本」の根幹を成す人材を育成するため、情報技術(IT)分野に特化した教育も行っています。しかし、最新のIT技術の進展に伴い、従来の教員だけでは社会が求める実践的な教育を供給することが難しくなっています。そこで、現役の民間プロ人材を「副業先生」として迎え入れることにより、実務に基づいた教育を提供することを決定しました。

最初の事例は、サイバーセキュリティ専門のコースを設置している高知工業高等専門学校によるもので、2021年に現役のサイバーセキュリティ専門家を「副業先生」として公募し、成功を収めました。これにより、その後他の高専でも同様の取り組みが広まり、わずか3年で約20%の国立高専が「副業先生」を採用するに至りました。現在、64名のプロ人材が教壇に立ち、学生に最新の技術とその実践方法を教えています。

今後、高専機構はさらなる高専への「副業先生」の導入を進め、IT技術だけではなく多様な社会課題に対応できる人材育成を目指します。

成果報告会の内容



最近行われた成果報告会では、高専機構理事の梶山正司氏が「副業先生」の取り組みの成果を発表し、教壇の革新について説明しました。また、一関工業高等専門学校の教授、千田栄幸氏は、同校での「副業先生」の活用ケースについて発表しました。トークセッションでは、「副業先生」がどのように教育内容の質を向上させたかが各参加者から語られました。

高専機構理事長の谷口功氏は、今後のビジョンも発表しました。「副業先生」を導入して教育内容の改善を試みる中で、学生は最新技術や業界動向を学び、キャリア形成に役立てることができるとしています。学生たちは自らの将来に対する考え方を広げ、起業意欲を持つ仲間たちも増加しています。教員にとっても、最新の知識を授業に取り入れることで、モチベーションが向上しているという報告がありました。

結び



高専機構とビズリーチの連携は、今後の教育の質を大きく変革すると期待されています。「社会の医者」や「イノベーター」「クリエイター」を育てるべく、両者は社会との更なる連携を進め、実践力を持った技術者の育成に取り組み続けるとしています。

このような取り組みは、今後の社会におけるIT人材不足解消の一助となり、持続可能な社会の実現に向けた一歩となることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ビズリーチ
住所
東京都渋谷区渋谷2-15-1渋谷クロスタワー12F
電話番号

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