最先端のAIで店舗業務を効率化する新サービス「sinops-WLMS WORK」とは

最先端AIサービス「sinops-WLMS WORK」が登場

株式会社シノプス（本社：大阪府豊中市）は、店舗運営を支援する新たなAIサービス「sinops-WLMS WORK」の提供を開始しました。このサービスは、小売業やサービス業に従事する従業員の勤務計画と作業スケジュールをAIが自動で生成し、業務の効率化を図ります。特に、業務中の従業員はスマートフォンを通じて指示を受け、作業を進めることが可能です。これにより、運営効率の向上が期待されています。

背景

日本経済は深刻な人手不足に直面しており、2030年には約644万人の労働力不足が予測されています。特に小売業は、インバウンド需要の復活に伴って業績が回復する一方で、人手確保が難しくなり、賃金を引き上げる企業が増加しています。また、物価や物流費用の高騰も影響を及ぼしており、店舗運営の効率化が急務です。そこで、店舗運営においては「勤務シフト」や「作業スケジュール」を最適に管理する必要がありますが、従来は経験則に依存し、大量の時間がかかるのが実情でした。

サービスの特徴

「sinops-WLMS WORK」は、複数の要素を考慮して従業員ごとの最適な勤務計画・作業スケジュールをAIが自動作成します。これには、従業員のスキルや希望、業務に必要な人数といった情報が反映されます。作業は定期的に見直され、その結果が別の業務にフィードバックされます。これによって、働き方の見直しや改善案を立てることが可能です。

作業スケジュールは15分単位で生成され、従業員は指示に従って作業を開始・終了といったログを記録することで、運営状況を把握できる仕組みが整っています。このサイクルが繰り返されることで、無駄な時間や労力が削減され、業務全体の効率化へと繋がります。

テスト運用の成果

株式会社ロッキー（本社：熊本県上益城郡）では、2024年3月から「sinops-WLMS WORK」のテスト運用が始まりました。この運用によって、勤務シフト作成にかかる時間を60％削減し、作業スケジュール作成にかかる時間は75％削減しました。従来120時間以上かかっていた作業も、短縮されただけでなく、店舗の労働時間が6.5％削減、人時売上高は4.5％上昇しました。

子会社と今後の展開

「sinops-WLMS WORK」による店舗業務の効率化は、多くの事業者に認知されつつあります。シノプスの目指すところは、既存のサービスを拡大していくことであり、全25店舗での導入を目指す企業もあるほどです。これにより、国内の小売業界全体における商業効率化の推進が期待されます。シノプスは、今後もAIやクラウド技術を活用して、小売業界の様々な課題に立ち向かう所存です。