新たな食品ビジネス教育
2025-10-29 13:26:27

神奈川県立商工高等学校が取り組む新しい食品ビジネス教育の実践

神奈川県立商工高等学校がスタートしたアントレプレナーシップ教育



神奈川県立商工高等学校では、地域との連携を強化し、新しい形のアントレプレナーシップ教育プログラムが始まった。この取り組みには、福岡を拠点とするスタートアップ企業株式会社PECOFREEが協力し、高校生たちが実際のビジネスに触れ、実践的なスキルを学ぶ機会を提供している。

プログラムの背景



同校では、生徒たちに“ものづくりの楽しさ”や“ビジネスの仕組み”を教えるため、地域企業との連携を通じた授業を数年前から展開している。これにより、生徒たちは実際の商品の開発に携わり、地元産業への理解を深めることができる。

現在行われているプログラムでは、2年生を対象に、4人1チームで9つのチームが結成されている。彼らは週に一度、2時間の授業で特定のテーマに基づきお弁当の開発に取り組むこととなっている。実践的なプロセスとして、ターゲティング、リサーチ、商品企画、販売までを一貫して経験することが重視されている。

プロジェクトの進行



授業では、トリゴコロの代表である加賀屋氏が実務面を担当し、実際のメニュー開発や原価計算を行うことにより、現実のビジネス環境を体験させている。また、PECOFREEの代表川浪氏が、課題設定や解決策を見出す過程について指導を行っている。生徒たちは各自のアイデアを持ちより、リサーチを基に「誰に食べてもらいたいか」を考えながら商品開発を進める。

試作と改良を重ねながら、最終的には2026年の2月に校内販売を目指している。この授業を通じて、生徒たちは自らのアイデアが実際に誰かの手に渡るとともに、マーケティングや製品開発の両面での理解を深めている。生徒たちにとって、「届けたい相手を思い浮かべながら作る」という視点は、彼らの学びを一段と深める要素となっている。

参加者の反応



神奈川県立商工高等学校では、総合ビジネス科の塚本先生が「生徒たちが実際の事業者と関わることで視野が広がり、自分のアイデアが誰かに届く経験は大きな成長を促している」と述べている。生徒たちの意見をまとめる力や、自分で課題を見つけ出す力を伸ばすことが今後の目標だ。

加賀屋氏は、生徒たちの柔軟な発想から新たなアイデアが生まれると感嘆している。「そのアイデアをどう実現するか考える時間は我々にも刺激的で、共に“つくる面白さ”を感じることを期待しています」と述べた。

川浪氏も、これまでの経験を活かし、“課題をどう捉えるか”、そして“解決策を考えるか”を重視している授業の進行に期待を寄せている。

今後の展望



このプログラムは、2026年2月の校内販売後に成果を評価し、販売結果を基に分析や改良提案を行うことを予定している。また、地域のイベントでの販売を行い、トリゴコロが他校に配達する際には「神奈川県立商工高等学校の開発したお弁当」として提供することも検討されており、地域全体で学びを共有する仕組みを形成することを目指している。

PECOFREEは、今後もこの取り組みを通じて「食×教育×地域」の融合を地域から全国へと広げていく方針だ。

PECOFREEについて



PECOFREEは福岡を拠点としたスタートアップ企業で、食と教育をつなぐ事業を展開している。主に、スマートフォンを利用したスクールランチの予約サービス「PECOFREE」や、学童向けのおやつ事業「PECO kids」を展開し、地域社会との持続的なつながりを目指している。彼らの取り組みは、地域の未来を育む重要な役割を果たしているといえるだろう。


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会社情報

会社名
株式会社PECOFREE
住所
福岡市南区塩原1丁目28-1LuneAyla
電話番号

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