コグニザントとJTPのAIエージェント開発提携
2023年5月13日、コグニザントジャパン株式会社とJTP株式会社は、AIエージェントの開発に関する業務提携について基本合意を発表しました。これにより、両社はそれぞれのAI技術を融合させ、日本のビジネスエコシステムにおける力不足やデジタル技術の導入遅延といった課題に取り組む新たなプラットフォームを構築することを目指します。
提携の背景
日本企業は現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実行に際して、AIやデータ分析に関連する専門人材が不足しているという深刻な問題に直面しています。これにより、生成AIの導入は進んでいるものの、実際のビジネスでの活用はまだ不十分です。JTPの「Third AI」は、高度なユーザーインターフェースとカスタマイズ機能を持ち、コグニザントジャパンとの協力を通じて、さらなるデジタル推進を支援しようとしています。
共同のビジョン
提携の核心は、生産性向上とビジネスプロセスの再設計です。AIエージェントを効果的に活用することで、顧客のビジネスに新たな価値を提供することが目標です。また、AIに対する専門知識を持ったプロフェッショナルを集結させるための共同センター(Center of Excellence)を設立し、さまざまな業種のクライアントに対して包括的なAIソリューションの開発を進めていきます。
コグニザントの目指す未来
コグニザントジャパンの社長である村上申次氏は、この提携がクライアントのデジタル技術導入の課題解決に寄与し、AIエージェントを通じて長期的なビジネス領域を拡大できる共通の関心事項であると語っています。彼は、さまざまなビジネスタイプに対して質の高いAIソリューションを提供し、日本企業の国際展開を促進する意向を示しています。
JTPの役割
JTPの社長である森豊氏は、この合意が社会問題に取り組むための重要な一歩であると述べています。彼は両社の強みを活かし、デジタル技術の知識を共有し、人材を育成することで、持続可能なデジタルトランスフォーメーションの実現を目指すと強調しました。
Third AIの詳細
「Third AI」は、チャットボットや画像検索などのAIソリューションを提供するインテグレーションサービスです。特に今年6月からは、「Third AI 生成AIソリューション」の提供が開始され、これまでに100社以上のクライアントがこの技術を利用しています。顧客は高いセキュリティを確保しつつ、生成AIを自社のクラウド環境に導入することができます。
まとめ
コグニザントジャパンとJTPの提携は、AIエージェントを利用した新たなビジネスソリューションの開発に向けた重要な一歩です。この共同作業により、日本企業はデジタル改革を進めるためのリソースを得ることができ、社会的な課題に対する解決策を提供することが期待されています。今後の動向に注目が集まる中、両社の取り組みに期待がかかります。