倉庫自動化の未来が見える!YEデジタルとロジザードの連携
物流業界は、現代において多くの課題に直面しています。特に、物価高騰や人手不足、さらに2025年問題によるシステムの老朽化といった問題は、業界全体に影響を及ぼしています。これらの課題に対処するため、株式会社YEデジタル(以下、YEデジタル)とロジザード株式会社(以下、ロジザード)が新たな取り組みを始めました。両社はそれぞれの強みを活かし、倉庫自動化システム「MMLogiStation」とクラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」を連携し、物流業界の生産性向上を目指します。
1. 物流業界の現状
現在、物流業界は、かつてないほどの人手不足に悩まされています。特に2024年以降、団塊世代の退職が進む中で、「2024年問題」はその深刻さを増しています。また、既存のシステムは老朽化し、それに伴う維持費や効率の低下が企業の足かせとなっています。これらの問題に対し、YEデジタルは、自動化設備を迅速かつ柔軟に導入できるWES(Warehouse Execution System)「MMLogiStation」を提供しています。
2. 「MMLogiStation」と「ロジザードZERO」の特徴
YEデジタルが提供する「MMLogiStation」は、自動倉庫の分野で約40年の実績を有するNo.1のWESです。特に、メーカーに縛られない柔軟なシステム連携が魅力で、これにより、自動化設備導入に伴うWMS側のカスタマイズの必要がなくなります。これに対し、ロジザードが提供する「ロジザードZERO」は、クラウド型の倉庫管理システムで、20年以上の運用実績を誇ります。BtoBやBtoCといった多岐にわたる物流業態を柔軟に管理できる特徴があり、顧客のニーズに応じた対応力が評価されています。
3. 新たな連携の意義
両社の連携強化により、今後は中小規模の事業者でも最新の自動化設備を容易に導入できるようになることが期待されます。特に「お客様が必要なものを選んで使える」という考えを共通の目的とし、段階的な自動化を可能にするソリューションが提供されることになります。必要な機能や設備をオプションのように選ぶことができるため、企業はその時点でのニーズに応じた投資が実現できるのです。
4. セミナーやマーケティングの連携
両社は、近日中に開催される関西物流展において、YEデジタルのブースでロジザードがミニセミナーを実施するなど、さらなる連携を図る予定です。このような場を通じて、多くの企業に対し最適なソリューションを提供することを目指しています。
5. 未来への展望
この連携は、物流業界が抱える人手不足という問題に対して、新たな解決策を提供するものです。機能の選択が柔軟にできることで、より多くの企業が自動化を実現し、業界全体の生産性向上に寄与することが期待されます。自動化の未来を見据えたこの取り組みが、物流業界に新たな風を吹き込むことでしょう。
これからの倉庫自動化が、企業の成長を加速させる大きな力となることに期待が高まります。