京都 蔦屋書店で「ユクカワノナガレハタエズシテ、」展開催!MIKADO2の3人が描く、反復と変化の美学
京都 蔦屋書店では、2024年8月10日(土)から8月27日(火)まで、6階ギャラリーにて、山田周平、小池一馬、神馬啓佑によるアーティスト・コレクティブMIKADO2の「ユクカワノナガレハタエズシテ、」展が開催されます。
MIKADO2は、3人の作家が「欠落」や「ズレ」を芸術のフォーマットに組み込み、そこに遊び心あふれる制作行為と態度を融合させた作品を生み出すことで知られています。今回の展覧会のタイトルは、鴨長明の『方丈記』の書き出し「ゆく河の流れは絶えずして・・・」から引用されています。鴨長明は、流れる河が二度と戻らない様を、あらゆるものが常に変化し、永遠不変のものはないという仏教の教えに重ね合わせていました。
本展では、3人の作家がそれぞれにタイトルを意識しながら制作した作品が展示されます。山田周平は、ダダイズム的なユーモアを誘う平面作品を、小池一馬は、各地の偶像をモチーフにしたトーテム的なセラミック彫刻を、神馬啓佑は、個人的な体験と美術史を融合させた絵画作品を発表します。これらの作品は、反復しながらも常に変化する流れのように、互いに影響し合い、新たなイメージを生み出しています。
それぞれの作家の個性光る作品
山田周平は、シルクスクリーンインクと紙を用いた平面作品《逃走、キャンセル》を展示します。彼の作品は、現代社会における情報過多や矛盾を、ユーモラスな表現で描き出すことで、鑑賞者に問いかけるようなメッセージを含んでいます。
小池一馬の《BC240406》は、陶器製の彫刻作品です。彼は、各地の偶像や神話からインスピレーションを受け、トーテム的な作品を制作しています。彼の作品は、伝統と現代、東洋と西洋を融合させた独特のスタイルが特徴です。
神馬啓佑の《Untitled(hello?)》は、油彩画作品です。彼の作品は、自身の個人的な体験や美術史を、独自の解釈で表現した、非常に深い内容の作品です。彼は、絵画という伝統的な表現形式を用いながらも、現代的な視点を取り入れることで、新たな表現の可能性を探求しています。
展示概要
会期: 2024年8月10日(土)~8月27日(火)
時間: 11:00~20:00
会場: 京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
休館日: 8月21日(水)
入場: 無料
作品販売について
作品は、8月10日(土)11:00より店頭にて販売開始されます。プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了する場合があります。また、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では、8月13日(火)12:00より8月27日(火)20:00の期間販売されます。
MIKADO2について
MIKADO2は、山田周平、小池一馬、神馬啓佑という3人の作家によるアーティスト・コレクティブです。彼らは、それぞれの個性的な作品を通じて、現代社会における様々な問題や課題を提示し、鑑賞者に思考を促す作品を生み出しています。彼らの展覧会は、これまでに瑞雲庵(京都、2021年)、TEZUKAYAMA GALLERY(大阪、2022年)などで行われています。本展開催後には、2024年10月19日~12月22日に、京都市京セラ美術館 ザ・トライアングルにて展覧会を開催予定です。
京都 蔦屋書店について
京都 蔦屋書店は、京都髙島屋S.C.[T8]5・6階に位置する、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する空間です。約6万冊の書籍、文具・工芸品に加え、現代アート作品を展示するアートスペースも設置されています。カフェや仕事場、イベントスペースとしても利用できる「SHARE LOUNGE」も併設されています。
反復と変化を体感できる、MIKADO2の「ユクカワノナガレハタエズシテ、」展にぜひ足を運んでみてください。