三井俊介理事長、岩手県シンポジウムで人材育成の実践を語る
この度、認定NPO法人SET(本部:岩手県陸前高田市)の理事長、三井俊介氏が岩手県主催の「官民・広域連携で取り組む人材育成推進シンポジウム」に参加することが決まりました。シンポジウムは2026年1月14日(水)の14:00から17:15に、盛岡市の「BASE STATION」で行われ、その模様はオンラインでも配信される予定です。
シンポジウムの背景
SETは過去10年にわたり、特に東日本大震災後の一連の復興支援活動から出発し、地域の課題に向き合う実践型の人材育成事業を展開してきました。近年では地域の自治体職員や首都圏企業の人材研修の場としても活用され、具体的には、地域課題や住民主導のフィールドワーク、対話を通じた協働活動、さらには不確実な状況での意思決定やチームづくりをテーマにした多様な研修プログラムを推進しています。
これらの研修は単なる地域理解にとどまらず、参加者が自身の働き方や価値観、組織との向き合い方を見つめ直すきっかけを与えています。特に若者や社会人にとっては、地域と密接に関わる経験こそが人材育成において重要であるとの認識を深めています。
研究成果が示す人材育成の効果
SETが運営する人材育成プログラムについては、専門の研究チームによって調査・分析が行われ、次のような成果が確認されています。
- - ワークエンゲージメントの向上:参加者が業務に対して持つ積極的な姿勢や関与が高まる傾向があります。
- - 主観的ウェルビーイングの向上:参加者の心理的健康や生活の質が改善される要素が確認されています。
- - シビックプライドの向上:地域や所属する組織に対する誇りが増すことが示されています。
これらの成果は、地域との協働経験が個々の内発的な動機や仕事に対する意味感を高め、持続的な働く力を育むことを示唆しています。
シンポジウムの詳細
シンポジウムでは、地域と協働しながらの人材育成の実例紹介や意見交換が行われる予定です。参加対象者は自治体職員や企業の人事担当者、NPO関係者、教育者など、広く公共性を持つ方々に開かれています。ハイブリッド形式のイベントとして、会場とオンラインの両方から参加可能です。
理事長の想い
三井俊介理事長は、「地域に入って人と接する中で新たな理解が生まれ、人が育つ様子を多く見てきた。課題の明確さがない中での対話は主体性や協働性を育てる貴重な経験となる。このシンポジウムを通じて、人材育成を特定の組織の取り組みだけではなく、地域全体で支える活動に拡げていきたい」と語っています。
今後の展望
SETは、シンポジウムを契機に以下の目標を設定しています。
- - 岩手県内の自治体職員向け研修の更なる充実
- - 企業との研修・プログラム連携の強化
- - 若者と社会人が地域の中で学び、成長できる環境の醸成
人材育成を通じて地域、組織、そして個々人が共に成長できる未来を実現するための貢献を目指しています。
SETについて
SETは「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGOODなchangeを起こす」をミッションとして掲げ、2011年の東日本大震災以降、岩手県を中心に若者と地域住民が共に学ぶ仕組みを作り上げてきました。修学旅行民泊や大学生・社会人向けのプログラムを通じ、2024年度には年間で5000人以上が参加する見込みです。地域の活力と若者の成長を同時に促進する循環型社会装置として活動を広げています。
会社情報
- - 団体名: 認定特定非営利活動法人SET
- - 所在地: 岩手県陸前高田市広田町字山田52-6
- - 理事長: 三井俊介
- - 設立: 2011年3月12日(法人化:2013年6月18日、認定取得:2025年10月16日)
- - 公式サイト: SET公式サイト
取材・お問い合わせ
広報担当:
[email protected]
電話: 0192-47-5747