土木建設業界に革新をもたらす株式会社Polyuseの挑戦
2019年に設立された株式会社Polyuse(ポリウス)は、土木建設用の3Dプリンター技術を通じて建設業界に革命を起こすことを目指しています。このたび、シンガポールで開催されたGLOBAL-AM-SUMMIT-2019において、世界の有望な3Dプリンタースタートアップ8社に選ばれるという大きな成果を収めました。これにより、彼らの取り組みが世界中で注目されていることが明らかとなりました。
建設業界の現状と Polyuse のビジョン
Polyuseは、「家は一生に一度の買い物」という既存の常識に新たな視点を加え、未来には誰もが自分に合った家を何度でも建て替えられる世界を目指しています。近年の社会進歩に伴い、建物の売却や資産価値に対する不安が増している今、同社はこれらの課題を解消するために活動しています。
さらに、建設業界は深刻な人手不足や非効率性という問題を抱えており、これらをテクノロジーを活用して解決することが急務です。Polyuseは、3Dプリンティング技術や近未来的な施工方法を導入することで、施工期間の短縮や人員最適化を実現しようとしています。
Polyuseが目指す建設業革新
Polyuseが取り組もうとしている具体的な課題には以下の4つがあります。
1.
人材不足問題:超少子高齢化社会が進む中、技術者や職人が年々減少しています。2020年には約15万人の労働力不足が予測されています。
2.
コスト高騰:材料費や人件費が世界的に上昇しており、建設企業は収益の確保が難しくなっています。
3.
産業構造の不変性:下請け構造の蔓延と価格競争が利益率を圧迫し、業界全体の再構築が求められています。
4.
市場の縮小:公共投資の減少によって、建設市場は長期的に縮小に向かっています。
これらの問題に対し、Polyuseは3Dプリンターに基づく新たな技術を通じて、業界内でのイノベーションを推進し、構造的な改革を目指します。
サミット参加の意義と今後の展望
シンガポールのGLOBAL AM SUMMITに参加した目的は、アジア市場における投資機関や政府機関とのつながりを深め、Polyuseのビジョンと製品の導入による利点をアピールすることでした。このサミットは、革新的な製造技術を持つ企業や、先端技術を扱うスタートアップが集まり、ネットワークが形成される貴重な機会です。
Polyuseのチームは、東京とシンガポールを拠点に、これからもアジア全体の建設業に対して施策を進め、より効率的で持続可能な業界を実現するために邁進していくでしょう。彼らの挑戦は、建設業界の未来を明るくする大きな一歩となることが期待されています。
Corporation Polyuseの概要
- - 社名:株式会社Polyuse
- - 所在地:東京都港区浜松町ダイヤビル
- - 設立:2019年6月
- - 共同創業者:岩本卓也、大岡航
- - 事業内容:3Dプリンティング技術の開発、建設関連サービスの提供
Polyuseの動きに注目が集まり、この領域における技術革新への期待は高まっています。実際、同社のビジョンとプロダクトが、多くの建設業者にどのように受け入れられるのか、今後の展開が楽しみです。