岩手県山田町に新たな拠点が誕生
一般社団法人BlessUが、岩手県山田町において「木づかい宣言」事業者登録書交付式を開催しました。この式典では、岩手県産のナンブアカマツを使用した温かみのある登録書が、5つの事業者に手渡され、地域における木材の重要性が改めて認識される場となりました。
新たな拠点の計画とは?
BlessUは、リタワークス株式会社(大阪市西区)からの出資を受け、山田町に新しい拠点を建設する計画を進めています。この新拠点には、岩手県の「いわての木があふれる空間づくり事業」からの補助金が活用される予定です。未来の地域社会において、この拠点は特にシングルマザーの就労支援を目的としています。
施設の特徴と役割
新たに設立される支援施設では、子どもから高齢者までの多世代が共に学び、交流できる場を提供することを目指しています。特に注目すべきは、屋外に広がるウッドデッキと、ぬくもりのある土間のデザインです。これにより、利用者は木と触れ合うことで心理的な安心感を得られ、より充実した学びを享受できます。
この施設はまた、多世代交流を促進する交流拠点としても機能し、地域内での県産木材の魅力を効果的に発信することが期待されています。高齢者による子どもたちの見守りや、協力団体との連携による子ども食堂など、多様な活動が考慮されています。さらに、高校生ボランティアの活動拠点としても利用される計画です。
地域貢献と持続可能性の実現
山田町の人口は約1万4千人。この新しい拠点は、地方格差解消を目的とした地域おこしのモデル事業として、同様の過疎地域にも広がりを見せることを目指しています。「家族的機能の地域化」を推進し、持続可能な地域社会を実現するための先駆けとして注目されています。
知事のエールと今後の活動
交付式には達増知事も出席し、「各地域で交流拠点や宿泊施設、キッズスペースなど様々な事業所から岩手県産材の魅力をPRしていってください。活躍に期待しています」というエールが送られました。一般社団法人BlessUは、地域貢献の精神を持ち続け、持続可能な社会の実現に向けて、今後も積極的に活動を続けていく所存です。
この新たな拠点は、地域に根ざした支援活動を強化し、皆が共に支え合える社会づくりに寄与することを期待されています。