青山学院大学で展開された音楽ビジネスと著作権のワークショップ

人と音楽をつなぐワークショップ

青山学院大学にて、ビクターエンタテインメント株式会社が主催する「ビクター社員と音楽ビジネスから著作権を学ぼう」という社会連携ワークショップが開催されました。このイベントは、全学部・全学年の学生を対象に、音楽ビジネス及び著作権についての理解を深めることを目的としています。

参加者の様子

当日は、30名の学生が参加し、普段触れることの少ない「著作権」や「音楽ビジネス」の仕組みについて学ぶ機会となりました。講師は、ビクターエンタテインメントの法務・契約部門に所属するスタッフで、身近な実例を交えながら多角的な視点から著作権について解説しました。

ワークショップの内容

ワークショップは、参加者の興味を引きながら進行されました。まず、講師による企業紹介とともに、著作権の基礎知識が紹介されました。「著作物とは何か」「著作権の発生や保護の仕組み」「その種類」などの基本概念が、ロゴや建築物、AIによって生成された作品など、具体的な事例を用いて説明されました。参加者はグループに分かれ、あらゆる著作物がどのように分類されるかを考えるワークを行いました。

後半では、著作権がどのように音楽ビジネスに関与しているのかが具体的に解説されました。例えば、YouTubeやTikTokなどでどのように収益が生まれるのか、権利者同士の関係性についても詳しく触れられました。参加者たちは、音楽業界の収益構造や、著作物の保護と利用の重要性について、新たな視点を得ることができたようです。

最後に、質疑応答の時間も設けられました。学生からは音楽著作権だけでなく、音源の取り扱いや音楽ビジネス全般に関する質問が寄せられ、熱心な姿が印象的でした。

参加者の声

受講後のアンケートからは、「著作物の定義の違いに驚いた」「音楽レーベルとアーティストの関係を通じて、著作権が身近に感じられた」という感想が寄せられ、多くの学生が著作権について新たな理解を深めたことが伺えました。

ビクタースタジオ見学会

さらに、このワークショップにはビクターエンタテインメントのレコーディングスタジオ「ビクタースタジオ」の見学会も併せて行われました。参加者は、1940年に築地で開設されたこのスタジオで、本格的な音楽制作の現場に触れることができる貴重な体験をしました。エンジニアが実際のレコーディングプロセスや設備について説明し、参加者は自分の声を録音する体験や、プロ用の楽器を試奏する機会も得ました。この見学によって、音楽制作の厳密さやクリエイティブなプロセスがどのように行われているかを学び、貴重なフィードバックを得たようです。