新潟県シニアチーム、大阪・関西万博eスポーツ大会での善戦
2025年度、壮大なイベントとして知られる大阪・関西万博が開催され、その中でシニアのeスポーツ大会「GeeSports大会」が行われました。この大会に出場したのは新潟県のシニアチームで、彼らの挑戦と活躍を振り返ります。
新潟県老人クラブ連合会は、シニア世代を対象にした健康づくりの一環として「ゲーム」ではないシニアeスポーツを提唱し、身体知の向上や世代間コミュニケーションの促進に取り組んでいます。今回の大会は、その活動の一環であり、タレントや有名人が集まる大舞台でシニアが活躍する機会となりました。
チームの編成と出場メンバー
出場したのは新潟県加茂市報告連合会から構成された「Come on Niigata!」というチームです。チームには、69歳から76歳のメンバーが名を連ね、プレイヤーの平均年齢は70.3歳というシニアチームですが、戦う姿勢は若々しく、意気込んでいました。メンバーの中には、司令塔として活躍した53歳の女性もいました。
大会では、3人対3人のチーム形式で、ラジコン感覚で操作する戦闘機や戦車を使ったシューティング形式の試合を行いました。特に注目されたのは、3人がタイミングを合わせて巨大ロボットに合体する戦略的な要素です。この強力なロボットを動かすには、チーム全員のコミュニケーションと連携が不可欠で、その醍醐味が多くのプレイヤーに新たな挑戦をもたらしました。
善戦の中の感動と学び
大会では新潟チームが1勝1敗で終わり、シニアプレイヤーたちの感情はそれぞれが異なるものでした。プレイヤーの一人である青木敏男さんは、出場間近の興奮とともに、対戦後の悔しさを語ります。彼は「この貴重な体験を通じて、次の機会にリベンジしたい」と語り、前向きな姿勢を見せました。
内山晋さんは、ゲームの楽しさを語りつつ、「仲間と作戦を練る中での喜び」や「一期一会の出会い」を強調しました。そして川瀬千賀子さんは、初めてのコントローラーに戸惑っていたものの、チーム全体での協力の重要性を実感したと話しています。特に大会で90歳を超える選手の活き活きとした姿は、彼女にとって大きな刺激となり、挑戦することの意味を再確認したと言います。
新潟県老人クラブ連合会の取り組み
新潟県老人クラブ連合会は、設立以来、60歳以上の高齢者が参加できる自主的な組織を育成し、地域の健康づくりを推進しています。7000名以上のメンバーを抱えるこの団体の新しい取り組みとして、シニアeスポーツは身体活動やコミュニケーションの向上を目的とし、地域コミュニティの活性化に寄与することを目指しています。
結語
新潟県のシニアチームの挑戦は、単なるeスポーツの枠を超え、世代間の交流や身体的健康の促進、さらには地域活性化という目的にも繋がっています。今後もこのような活動を続けることで、シニア世代の活躍の場が広がることを期待したいです。次回の大会に向けて、彼らの再びの挑戦を楽しみにしています。