薬剤耐性菌の脅威と新たな治療法「ファージセラピー」
近年、抗生物質の効かない薬剤耐性菌が深刻な問題となっています。特に、犬猫の感染症においても、耐性菌の増加が懸念されており、従来の治療法が通用しないケースが増加しています。
そんな中、新たな治療法として注目されているのが「ファージセラピー」です。これは、細菌にのみ感染するウイルスであるバクテリオファージを利用し、感染症の原因となる細菌を死滅させる治療法です。
ファージセラピーは、抗生物質が開発される以前から使用されていましたが、抗生物質の登場によりその研究は下火になっていました。しかし、近年、薬剤耐性菌の増加に伴い、再び注目を集めています。
犬猫の感染症、特に膿皮症の現状
犬猫の感染症の中でも、特に問題となっているのが膿皮症です。膿皮症は、皮膚の細菌感染によって起こる病気で、激しい痒み、脱毛、膿疱などの症状が現れます。
従来の治療法では、抗生物質が使用されてきましたが、薬剤耐性菌の増加により、治療が困難なケースが増加しています。
クラウドファンディングで支援を募る理由
医療法人社団予防会では、ファージセラピーの実用化を目指し、研究開発を進めています。しかし、研究には多額の費用が必要となるため、クラウドファンディングで支援を募っています。
獣医師による座談会で感染症について学ぼう
クラウドファンディングイベントとして、獣医師による座談会を開催します。座談会では、膿皮症を中心とした犬猫の感染症の現状や、保護犬猫の感染症、そしてファージセラピーについて、分かりやすく解説します。
参加費は無料ですので、興味のある方はぜひご参加ください。
イベント概要
イベント名: 犬猫の感染症について~膿皮症を中心に、保護犬猫の感染症も含めて~ 獣医師による座談会
日時: 2022年5月24日 21時30分~22時30分
参加費: 無料
場所: Zoomを用いたYouTubeライブ
参加方法: イベントURLからアクセス
詳細: イベントURL
獣医師からのメッセージ
「犬猫の感染症は、私たち人間と同じように、薬剤耐性菌の脅威にさらされています。ファージセラピーは、新たな治療法として期待されていますが、研究には多くの資金が必要です。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。」
まとめ
薬剤耐性菌の増加は、犬猫の健康を脅かす深刻な問題です。ファージセラピーは、この問題解決の糸口となる可能性を秘めています。本イベントを通じて、犬猫の感染症について理解を深め、ファージセラピー研究への関心を高めていただければ幸いです。