越境EC拡大の新策
2025-11-17 13:25:26

越境EC市場の拡大を狙うGMOメイクショップの新たな一手

越境EC市場の拡大を狙うGMOメイクショップの新たな一手



GMOインターネットグループの中核企業であるGMOメイクショップが、越境ECの推進に向けた重要な一歩を踏み出しました。その内容は、越境ECの専業者であるジェイグラブ株式会社の全株式を取得するというもので、これにより、同社は2026年1月に「GMOグローバルEC株式会社」へと改名し、越境EC市場でのプレゼンスを強化します。

越境EC市場拡大の要素


近年、日本国内のEC市場は成熟しつつあり、人口減少も影響を及ぼしています。この状況を背景に、多くのEC事業者が海外市場への進出を検討しており、実際、企業の約60%が海外販売に関心を示しています。しかし、越境ECには言語対応や決済手続き、物流、法規制など、多岐にわたる専門知識やリソースが求められ、多くの事業者にとってこれが障壁となっています。そこで、ジェイグラブが提供する越境ECプラットフォーム「j-Grab Mall」が役立つとされています。このプラットフォームは、海外の主要ECモールとの連携や物流代行サービスを提供しており、事業者がスムーズに越境ECを始められる利点を持っています。

GMOメイクショップの戦略


GMOメイクショップは、これまでECサイト構築やマーケティング支援を行ってきましたが、今回の株式取得により、さらに包括的なサービスを提供する体制を整えることができます。具体的には、同社の「makeshop byGMO」とジェイグラブの「j-Grab Mall」を連携させることで、越境出品機能の強化を図ります。これにより、国内のEC事業者が海外市場に商品を手軽に出品し、販売できるようになります。この協業により、事業者は新たな販売チャネルを開拓することが可能です。

越境ECコンサルティングの強化


ジェイグラブが持つ越境ECに関するノウハウを活かし、GMOメイクショップではコンサルティングサービスも強化します。これにより、サポートを受ける企業は海外市場での競争力を高め、持続可能な成長を促進できるでしょう。国際市場での成功を目指すEC業者にとって、この連携は非常に有益であり、越境ECの新しい可能性を開くものと期待されます。

今後の展望


今回の組織変更により、GMOメイクショップはECプラットフォームとしての進化を目指します。株式譲渡契約は2025年11月17日付で締結され、2026年1月には実行される予定です。この動きは、ただの事業拡大に留まらず、GMOメイクショップが提供するサービスの幅を広げ、EC事業者にとっての強力なインフラを提供することを意味します。

代表者からのコメント


ジェイグラブの山田社長は、人口減少や市場縮小が進む中で、日本の優れた製品を海外に広める重要性を強調しました。GMOメイクショップの向畑社長も、グローバル展開を意識した戦略的な取り組みを通じて、EC事業者の成長をサポートしていく姿勢を示しました。

事業者たちが国内外で成功を収めるための協力体制が期待される中、GMOメイクショップとジェイグラブの連携が進むことで、越境ECの未来が一層明るいものとなることが望まれます。


画像1

画像2

会社情報

会社名
GMOインターネットグループ
住所
東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー
電話番号
03-5456-2555

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。