ラピュタロボティクスが新たな物流ソリューションを発表
物流業界において自動化の必要性が増す中、ラピュタロボティクス株式会社(東京都江東区)は新しい「End-to-endソリューション」を発表しました。このソリューションは、個別な自動化から一歩進み、全体の物流業務フローを最適化することを目指しています。
この新しい取り組みの背景には、物流業務がBtoBやBtoCなど多岐にわたる要素で構成されており、荷物のサイズや出荷条件、作業時間などが異なるため、各業務を効率的に管理することが求められている現状があります。また、日々変化する入荷時間や人員配置、需要に対しても柔軟に対応する必要があります。そこでラピュタロボティクスは、これまでの経験を生かし、業務フロー全体を見据えた最適化を行うことが重要だと考えています。
新ソリューションの概要
ラピュタロボティクスは、日本国内で60%以上のシェアを誇るピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を含む累計約2,000台のロボットを運用しており、50以上の業務管理システム(WMS)との連携実績も持っています。これにより、物流業務に関する豊富なノウハウを蓄積してきました。
新しいソリューションでは、顧客のニーズや現場の条件を考慮し、全体の業務フローを最適化するための設備構成を設計します。設備選定は自社製品に限らず、他社のマテリアルハンドリング設備も含めて柔軟に行います。導入後も運用条件の変化に対応し、各プロセスの連携や処理量を調整し、全体のフローを最適化します。
デモ環境の構築
ラピュタロボティクスでは、本社ショールームに6つのマテリアルハンドリング設備を組み合わせたEnd-to-endデモ環境を設けており、ここでは複数の物流業務フローが実演されています。具体的には、パレット自動倉庫からの部品補充フローや、異なるロボットを活用したリレーピッキングの手法が再現されています。
これらの設備は、クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を基盤に運用されており、物流用のロボットや機器を連結・制御する倉庫管理システムとして活用されています。また、AI技術により、現実の設備やロボット群の認識、判断、制御が行われる仕組みも備わっています。特に新たに加わったロボットアームを用いたピースピッキングでは、AIによる物体の認識と操作計画が重要な役割を果たしています。
今後の展構え
今後、ラピュタロボティクスは2027年3月までの間に、本ソリューションを数社の物流事業者に提案し、共同設計パートナーとしての関係を深めていく予定です。また、機能や連携可能な設備を段階的に拡大し、さらなる高度化を目指していきます。加えて、このソリューションは2026年9月に東京ビッグサイトで開催予定の「国際物流総合展2026」においても披露される予定です。
ラピュタロボティクスの理念
ラピュタロボティクスは、チューリッヒ工科大学(ETH Zürich)から生まれたベンチャー企業であり、「ロボットをより身近に」を企業ビジョンとしています。ロボットソリューションの開発や導入、運用支援を通じて、今後も物流業界の自動化を推進していく考えです。