新たなプラスチック素材『amuca®』の誕生
廃漁網をリサイクルしたプラスチック素材ブランド『amuca®』が、10月2日に新たなラインナップを発表しました。これは、漁具由来のナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンの各素材を使用したもので、全国の漁港から回収した廃漁網を100%リサイクルして作られています。
『amuca®マテリアル』は、使用された漁網がどの地域でどのように漁業に使われたのかを反映した新素材として、生産の一環においてサーキュラーエコノミーを実現します。これにより、リサイクル素材を使って企業が持続可能な商品を開発できるようになります。
2024年10月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される『FaW TOKYO(ファッション ワールド 東京)秋』において、初公開される予定です。同展示会では、amuca®PAを使用したサングラスを始めとする製品サンプルを見ることができ、実際に手に取る機会もあります。
ブランドが掲げる3つのコンセプト
『amuca』が注力するのは、「循環」「漁業」「地域」という3つのコンセプトです。この考え方は、製品の展開だけでなく、それぞれの製品が持つストーリーを伝えることにも寄与しています。提携会社であるdigglue社の立体的なビジュアル化技術「CiReta!」を使って、環境価値を視覚的にアピールすることができます。これにより、製品の販売促進とともに、ブランドの認知度向上にもつながります。
新たな商品ラインとブランドの刷新
amuca®ブランドは、これまでのナイロン素材だけでなく、次のような新しいリサイクル樹脂素材を取り入れることで、製品のバリエーションを増やしました。
- - amuca®-PA
- - amuca®-PE
- - amuca®-PET
- - amuca®-PP
これに伴い、キャッチコピーも「海と生きるナイロン。」から「海と生きるマテリアル。」に変更されました。
また、英語版も新たに追加され、海外市場への視野も広がります。
サングラスフレームの製作
具体的な製品の例として、amuca®PAを使ったサングラスフレームがあります。これは、宮城県気仙沼市で回収されたマグロ用のテグスを100%使用したリサイクルナイロンペレットから作られています。なお、製造過程で植物由来のTRナイロンを40%使用しているため、リサイクル率は60%になります。
働きかけていく方向性
将来的には、amuca®マテリアルを利用して、家電やホテルのアメニティ、アパレルの副資材、企業のノベルティなど広範な製品を展開し、単なるリサイクルの枠を超えたアップサイクルの実現に貢献していく意向を示しています。
まとめ
『amuca』は、自社で回収した廃漁網を利用し、エコに配慮した新素材を活用して製品開発を行い、私たちの生活に持続可能な要素をもたらすことを目指しています。今後は様々な業界での活用が期待されており、私たち一人一人が環境への配慮を持ち、より良い未来を考える手助けとなることでしょう。
会社概要や製品に関する詳細情報は、公式ウェブサイトで確認できます。
お問い合わせ
amu株式会社
住所:〒988-0017 宮城県気仙沼市南町2丁目2-25
担当者:加藤・遠山
メール:
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公式ウェブサイト:
amu株式会社公式サイト