木質資源カスケード事業の背景
ウッドフレンズは、環境への配慮を重視し、木の資源を持続可能に利用するための事業「木質資源カスケード事業」を展開しています。この事業では、岐阜県養老町に自社の集成材工場やプレカット工場を開設し、持続可能な林業の実現を目指しています。2011年の事業開始以来、国産材の適正価格での安定供給を目指しており、製造から販売までの流れを一貫して自社で管理しています。これにより、地域の林業を循環させ、木質資源の有効活用を進めています。
新たに生まれた木製サッシ
ウッドフレンズは、木製サッシの量産化に成功し、特に気密性や熱貫流率において優れた性能を誇ります。気密性は最高等級「A-4」を取得し、熱貫流率も優れた数値を示しています。これにより、新家族展示場において木製サッシが採用され、2021年には戸建分譲住宅でも初めて販売が開始されました。今後は、2024年までにさらに600棟の販売を目指しています。
課題と木製サッシの普及
しかし、日本国内での木製サッシの普及率は1%未満と依然として低い状況です。アメリカやヨーロッパでは木製サッシが約20%のシェアを持つ中、日本の住宅市場は主にアルミや樹脂製品に偏っています。この背景には、気候に応じた高い品質基準とコストの問題がありますが、ウッドフレンズはこれを克服し、量産化とコストメリットを追求しています。
環境への貢献
ウッドフレンズの木製サッシは、アルミサッシと比べて生産時のCO2排出量が1/34に抑えられる点でも注目されています。これは、金属の精錬工程で膨大な電力を必要とするのに対し、木材はより少ないエネルギーで製造できるためです。また、地産地消による生産が可能であり、育林時にはCO2を吸収する特性も持っています。
企業の理念と展望
株式会社ウッドフレンズは1982年の設立以来、「より美しく」という企業理念のもと、12,000戸以上の住宅を供給してきました。木質資源カスケード事業を通じて、地域の雇用創出と持続可能な経済の実現を目指しています。今後も環境に配慮した製品の提供を続け、より良い住環境を築く使命を果たしていくでしょう。
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