営業支援AIツール「ACES Meet」の音声認識技術の進化
株式会社ACESは、その営業支援AIツール「ACES Meet」において画期的な成果を上げた。このツールは、特に人材業界の固有名詞に対する音声認識精度を大幅に向上させることに成功した。これを可能にしたのは、業界でトップシェアを誇る基幹クラウドシステム「CAREERPLUS」や「MatchinGood」を開発・提供している株式会社ブレイン・ラボ社の監修のおかげだ。このコラボレーションを通じて、業界特有の単語やフレーズに対する認識能力が格段に向上し、今後の業務効率化が期待されている。
音声認識の革新
「ACES Meet」は、営業成約率の向上や業務工数の削減を目的としたAIツールであり、様々な業界のお客様に提供されてきた。今回の改良では、人材業界に特化した訓練データを追加し、音声認識アルゴリズムの精度改善を行った。この結果、外資系の最新モデルを上回る精度を達成し、業界における情報共有の正確性と効率を劇的に向上させた。
具体的には、RPOやジョブ型雇用、職安法、三六協定といった業界特有の用語の認識率が飛躍的に改善されたことが挙げられる。これらの用語を正確に認識できることで、議事録作成や面談情報の共有にかかる手間が大幅に削減されることが予想される。
協業による生産性向上を目指す
音声認識精度の向上が実現されたことを受け、ACESとブレイン・ラボは、業界の業務生産性向上を目指した協業を開始することとなった。この取り組みの一環で、両社はPoC(概念実証)を進めており、「ACES Meet」が提供する商談解析データとブレイン・ラボの「CAREERPLUS」CRMデータの連携を検証している。この協業により、人材紹介・派遣業務におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指し、業務効率のさらなる向上とデータ駆動型の業務プロセス改革を推進していく予定だ。
今後の展望
「ACES Meet」は、会議や商談、面接など様々な業務コミュニケーションをDX(デジタルトランスフォーメーション)することを目指している。これまでにも会議の記録や分析作業を自動化しており、チーム間の情報共有をスムーズにすることで業務の生産性を向上させてきた。今後はブレイン・ラボのCRMデータと「ACES Meet」が生成するデータとの統合を進め、業務プロセスをより一層効率化する取り組みを強化していく予定だ。
企業概要
株式会社ACESは、東京大学の松尾研から発足したAIスタートアップで、Deep Learning技術を利用してリアルな情報を扱うことに特化している。独自のAIモジュールを駆使し、クライアントのデジタルトランスフォーメーションをサポートするDXパートナー事業を展開している。対する株式会社ブレイン・ラボは、人材業界に向けた業務システムを提供し、1300社以上の導入実績を持っている。両社の連携が今後の業界発展にどのように寄与するか、大いに注目が集まっている。