京急電鉄とFASHION Xが提携し新たな寄付サービス
京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)と株式会社FASHION Xは、環境負荷軽減と社会貢献を目的とした新サービス「キフル」を2025年12月19日から実施することを発表しました。このサービスは、不要な衣類や雑貨を郵送で回収し、その収益で国内の貧困児童に対し食事や教育支援を行うものです。
1. 背景と目的
現在、日本で年間約50万トンの衣類が廃棄されており、その多くはまだ使える状態です。一方で、国内の子どもの約7人に1人が相対的貧困状態にあり、十分な食事や学習環境が整っていません。このような現状を踏まえ、京急電鉄は地球環境保全と持続的な地域づくりを掲げ、今回のサービスを立ち上げることに至りました。
2. 「キフル」の仕組み
「キフル」は、ユーザーが専用ウェブサイトから寄付の申し込みを行い、届いた回収キットに不要品を詰めて郵送するというシンプルなプロセスを持っています。回収された品物は再利用を行い、その収益は次のように寄付されます:
- - 国内子ども食堂への食材提供
- - 貧困児童への食事支援(1キットで7人分)
- - 貧困児童への教育支援(1回分の授業)
この取り組みを通じて、環境問題と社会課題の解決を同時に進めることが可能になります。
3. 利用方法と価格
「キフル」の利用は非常に簡単です。まず、ウェブサイトで寄付キット(価格は4,950円税込)を購入し、届いた回収キットに不要な衣類や雑貨を入れて発送します。選択した支援先に寄付が送られる仕組みです。
回収可能なアイテムには、衣類以外にもおもちゃや生活雑貨などが含まれ、幅広い品目に対応します。
4. 京急グループとの連携
京急沿線の駅や施設での衣類回収ボックス設置は、2025年2月27日からスタートします。この活動により、衣類をリサイクルし様々なスキームで地域に循環させることを目指しています。
5. まとめ
FASHION Xと京急電鉄の共同事業「キフル」は、環境意識の高まりを受け、新しい形の寄付文化を創造する取り組みです。寄付を通じて、誰もが手軽に社会貢献に参加できる社会の実現を目指します。今後の展開に是非ご注目ください。