廃棄塩が肥料に
2024-10-17 22:55:18

AGCとユーグレナが廃棄塩を肥料にリサイクルする新技術を発表

AGCとユーグレナが拓く新しい農業の未来



AGCディスプレイグラス米沢株式会社(ADY)と株式会社ユーグレナが、環境に優しい新しい取り組みを発表しました。この両社、車載ディスプレイ用カバーガラスの製造過程で生じる廃棄塩を、肥料の原料として再利用することに成功したのです。これは日本国内で初めての試みであり、持続可能な農業を促進するための重要な一歩とされているのです。

使われた技術と背景


ADYでは、ディスプレイガラスの化学強化に硝酸カリウムを主成分とする溶融塩が使用されています。この工程で発生する廃棄塩はこれまで、焼却や埋め立てによって処理され、その結果として環境への負荷が懸念されていました。特に、この塩には窒素やカリウムといった肥料の重要成分が含まれており、これを上手に活用することで、環境への影響を減少させつつ、肥料の安定供給が可能になるのです。

リサイクル肥料の効果


リサイクルされた肥料の実績として、ADYの廃棄塩を利用した肥料によるコマツナの栽培が行われました。その結果、従来の肥料と同等の発育が確認されました。これは農家にとって大きな朗報で、地元の未利用資源を有効に活用する道が開かれる可能性を示しています。

今後の展望


AGCとユーグレナは、今回の成功を基に、さらに広範囲にわたる廃棄塩のリサイクルを目指しています。これにより、焼却によって発生するCO2排出や埋め立て処分に伴う環境負荷を軽減すると同時に、国内の肥料原料供給の自給率を高めることが可能となります。こうした取り組みは、国際情勢に左右されやすい肥料市場の安定にも寄与することでしょう。

AGCとユーグレナの会社概要


AGC株式会社は1907年に創業し、様々な分野でグローバルに事業を展開する総合素材メーカーです。その中で、AGCの「Blue Planet」という経営理念の下、資源の有効利用を促進しています。ユーグレナは2005年に微細藻類の大量培養技術を開発し、持続可能性を重視した食品やサステナブルアグリテック事業に注力しています。

AGCとユーグレナの協力は、未来の農業に向けた革新的なアプローチとして、持続可能な社会の実現を目指しています。この挑戦は、他の産業や企業にも影響を与える可能性があり、環境問題に対する意識が高まる中で注目を集めています。これからの進展が期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ユーグレナ
住所
東京都港区芝5-29-11G-BASE 田町
電話番号
03-3453-4907

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