無印良品の新たな挑戦
無印良品を展開する株式会社良品計画(東京都文京区)は、商品開発と生産管理の効率を高めるために、カンボジア、インドネシア、インドの3カ国に現地法人を設立したことを発表しました。この現地法人は「MUJI Global Sourcing」と呼ばれ、これにより同社は中国とベトナムの拠点に加え、合計5カ国において生産管理体制を確立することになります。
新たに設立された法人は以下の通りです:
1.
カンボジア: MUJI GLOBAL SOURCING (CAMBODIA) CO., LTD.
- 資本金: 600,000 USD
- 所在地: プノンペン
- 社長: 里村史英
- 設立年月: 2024年9月9日
2.
インドネシア: PT MUJI GLOBAL SOURCING INDONESIA
- 資本金: 10,000,000,000 IDR
- 所在地: ジャカルタ
- 社長: ショツ直美
- 設立年月: 2024年7月15日
3.
インド: MUJI GLOBAL SOURCING INDIA PRIVATE LIMITED
- 資本金: 57,930,000 INR
- 所在地: バンガロール
- 社長: 木戸泰裕
- 設立年月: 2024年8月30日
これまで、良品計画は中国の上海と深圳、そしてベトナムに拠点を持っていましたが、今回の新法人設立により、現地工場との距離が近くなることで、顧客のニーズに即時対応できる体制が整います。これにより、現場で実際に製品を確かめながら、より専門的な生産チームが品質改善の取り組みを進めていきます。
さらに、現地のライフスタイルに基づいた知恵から学びつつ、MGSを通じて素材や商品の開発に力を入れていく方針です。製造現場に深く入り込むことで、生産パートナーのニーズに合わせた柔軟な生産が可能となり、その結果、無駄な工程が削減され、生産効率を最大化することが目指されています。
良品計画は、倫理的な取引を実践し、現地の経済発展にも大きく貢献することを使命として掲げています。今後、これらの新法人を通じて、より信頼性の高いサプライチェーンを確立し、無印良品の理念を世界中で浸透させていきます。
このような取り組みを通じて、良品計画は単なる商品の販売に留まらず、現地との関係を深めながら、商品開発や製造のプロセスを変革し続ける意気込みを見せています。今後の展開から目が離せません。