医ケア児向け新製品『パウチ専用コネクタ』の発売報告

医ケア児向け新製品『パウチ専用コネクタ』誕生の背景

全国の疾患・障がい児家族の毎日をサポートすることを目指して、株式会社NEWSTAが運営するファミケアと、日本山村硝子株式会社がタッグを組み、共創型開発プロジェクト「#これがあればたすかる」を立ち上げました。このプロジェクトは、疾患・障がいを持つお子様との生活で「もう少し便利だったら…」というアイデアを実現するための取り組みです。

特に新製品『パウチ専用コネクタ』は、ファミケアと日本山村硝子の協力の下、さまざまな機会を通じて寄せられたアイデアから生まれました。2025年度の子ども福祉機器展「キッズフェスタ」を舞台に試作品が発表され、8割以上の参加者が「この製品があれば助かる」との期待を寄せました。

『パウチ専用コネクタ』とは？

『パウチ専用コネクタ』は、市販されているパウチ飲料と注入用シリンジを直結させることができる新しい製品です。このコネクタを使用すれば、片手でパウチを押すだけでスムーズに飲料をシリンジへ移すことが可能となります。従来の方法ではコップに移し替える手間や、周囲にこぼれるリスクがありましたが、その煩わしさを解消します。

この製品は、一般的な経管栄養用シリンジにも対応しており、特許出願中です。製品が市場に出ることで、特に忙しい時や介助が必要な場面でのサポートとなることを意図しています。

販売情報と応援購入企画

『パウチ専用コネクタ』は、2025年10月23日よりファミケアのオンラインショップにて予約販売が開始され、初回分は限定300セットが用意されています。この製品は日本山村硝子から直送される形となります。

また、発売に伴い「応援購入企画」がスタートします。この企画は、医療的ケアが必要なお子様を持つ家族に製品を届けることを目的としたもので、購入者が支援金となり、障がい児が利用する施設に製品が寄贈される形を取ります。

プロジェクトの意義

本プロジェクトは、医療的ケア児を持つ家族の日常における課題を解決するための方法を探求してきました。日本山村硝子のプロジェクトリーダー、山村啓氏は「この取り組みを通じて、子どもたちの未来を少しでも良くできると信じています」と語ります。ファミケアのCOO、新井正輝氏も同様に、日常の不安を軽減する製品であるべきだと強く訴えています。

これにより、医療的ケアを受ける子どもとその家族が「育児を行いたい」という思いを実現し、希望や安心を感じられる環境を提供することが期待されています。

日本山村硝子とファミケアの展望

今後は『パウチ専用コネクタ』を皮切りに、全国の家族からの声に耳を傾け、新たな製品開発につなげていく方針です。本プロジェクトが医療的ケア児の生活の質を向上させ、家族全体が楽しい日常を送れる手助けとなることを期待しています。

詳しい情報はファミケアの公式サイトや特設ページをご確認ください。医ケア児とその家族の生活を向上し、人々がより豊かな日常を送れるようになることを目指し、引き続き、『パウチ専用コネクタ』プロジェクトは進んでいきます。