NEC 新メインフレーム「i-PX AKATSUKI/S100」の特長
NECは、メインフレーム「ACOS-4」の新ラインナップとして、中型機「i-PX AKATSUKI/S100」の販売を開始しました。この新シリーズは、企業や団体がもつ基幹業務システムの運用を効率化し、今後のデジタル変革(DX)を支援することを目的に設計されています。以下にその特長を詳しく見ていきましょう。
オープン環境との強化された連携機能
近年、企業は基幹データやアプリケーションの継続利用を望む一方で、コスト削減やシステムの柔軟性の向上を求めています。これに応える形で、新しい「i-PX AKATSUKI/S100」は、クラウドサービスやオープンサーバとの連携を強化しています。その具体的な機能として、RESTインタフェースの改善が挙げられます。これにより、HTTPリクエストを使用してより簡単にデータの操作ができるようになり、システムをより活用しやすくします。
例えば、従来の単一条件検索に加え、複数条件での検索やSQL関数の使用が可能となり、業務の効率性を大いに向上させます。さらにデータの更新、削除、挿入といった操作も行なえるようになり、現場での業務効率化が期待されています。
セキュリティ機能の強化
業務の効率化だけでなく、セキュリティ面でも大きな改良がなされています。新たに追加されたプログラムの真正性検証機能により、プログラムの状態を定期的にチェックし、不正な変更を早期に検出することができます。これにより、情報漏洩のリスクを低減し、安心してシステムを運用することができるようになります。
システム性能の向上
新シリーズは、CPU性能を向上させることで、従来より約1.3倍の処理能力を持っているといいます。これは外部サービスとの連携において求められる高速処理に対応するためのもので、業務の効率をさらに高める要因となります。
NECの長年の実績に基づくサポート
NECは、メインフレームの運用において豊富な経験を持つ企業であり、その実績をもとに既存ユーザーへの継続的なサポートを行うとしています。また、他プラットフォームからのスムーズな移行を支援する体制も整えているため、新しいシステムに不安を感じている企業にも安心感を提供できるでしょう。
DX推進に向けた新たな提案
最後にNECのDXに関する見解についても言及しておきます。NECでは、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材という三つの側面からDXの支援を行っており、その中での「BluStellar」という革新的な価値創造モデルを展開しています。業種を超える先進的な知見とテクノロジーの融合を通じ、企業の課題解決に寄与することを目指しています。
このような新たなサービスを通じて、NECは自社のメインフレームを基幹業務システムの持続的かつ安全な運用プラットフォームとして位置付け、今後の発展を支えていくとしています。