ファミリーマート、環境目標「ファミマecoビジョン2050」で3つの目標達成!
株式会社ファミリーマートは、2020年2月に制定した環境に関する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」の2023年度実績が、店舗運営に伴うCO2削減、プラスチック対策、食品ロス削減の3つのテーマすべてにおいて計画を上回ったことを発表しました。
同社は、持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年と2050年の中長期目標を設定し、それぞれのテーマで具体的な取り組みを進めています。
2023年度の主な取り組みと成果は以下の通りです。
1. 店舗におけるCO2削減
省エネ型機器の導入、照明器具の消灯や照度コントロールなどにより、店舗の電気使用量を抑制し、CO2削減に取り組んでいます。
2022年8月末までに全店でLED照明への切り替えを完了し、2022年度からノンフロン冷凍・冷蔵什器の導入も推進しています。
約3,000店舗に太陽光パネルを設置し、一部店舗では発電した電力を再生可能エネルギーとして活用しています。
電気使用量を最適化する「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」や、過剰な換気を抑制する「CO2換気制御システム」の導入も順次進めています。
2. プラスチック対策
容器・包材に植物を原料としたバイオマスプラスチックや再生PETを配合するなど、環境配慮型素材の使用を積極的に推進しています。
2023年5月からは手巻きおむすびの包材フィルムをバイオマスプラスチック配合素材に変更し、年間約6tのプラスチック使用量削減を実現しました。
パスタ容器の軽量化とバイオマスプラスチック配合素材への変更、チルド弁当容器の仕様変更によるプラスチック使用量削減など、様々な取り組みを実施し、年間約477tのプラスチック使用量削減に貢献しています。
3. 食品ロス削減
店舗における値引き販売の実施、商品の発注精度の向上、容器包装の改良によるロングライフ化を進めることで、食品ロスの削減に取り組んでいます。
2021年7月から開始した「ファミマのエコ割」は、消費期限の迫った商品を値下げ販売する取り組みで、現在全国の9割以上の店舗で活用されています。
消費者庁、農林水産省、環境省の3省庁と連携し、「てまえどり」の推奨を全国の店舗で通年展開しています。
特殊な包装技術であるガス置換方式を採用し、一部商品の消費期限を1日~3日延ばす取り組みを実施しています。
食品ロス削減をさらに推進するため、2024年度から社内に新たな連絡協議会を立ち上げ、製造段階、販売方法、新たな手法のトライの3つのテーマで実験などを含めた取り組みを推進しています。
ファミリーマートは今後も、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のスローガンのもと、サステナビリティ活動を一層進化させ、社会とともに持続的な成長を実現していくことを目指しています。
参考
ファミリーマートのサステナビリティの取り組み:https://www.family.co.jp/sustainability.html
「ファミマecoビジョン2050」について:https://www.family.co.jp/sustainability/ecovision.html
ファミリーマートの環境への取り組みは、私たち消費者にとっても大きな関心事の一つです。
「ファミマecoビジョン2050」は、単なる企業の環境目標ではなく、持続可能な社会の実現に向けて、私たち一人ひとりが意識し、行動していくための重要な指針となるでしょう。
今回の発表では、2023年度に3つのテーマすべてで目標を達成したことが報告されました。特に、食品ロスの削減においては、「ファミマのエコ割」や「てまえどり」の推奨など、消費者にも積極的に参加できる取り組みが進められています。
近年、環境問題への関心が高まる中、企業は社会の一員として責任ある行動を求められています。ファミリーマートは、環境問題への取り組みを積極的に発信することで、消費者の意識改革にも貢献していくことが期待されます。
今後、ファミリーマートがどのような取り組みを進めていくのか、注目していきたいと思います。