海士町とチュカ県の新たな国際交流
海士町とブータン王国のチュカ県が、2023年9月25日に国際交流覚書を締結しました。この覚書は、互いの教育や地域活性化、そして人材育成を促進することを目的としており、海士町が海外の自治体との初の覚書締結となります。
チュカ県は、ブータンの首都ティンプーから南に約3時間の距離に位置する山岳地域です。この地は自然美に恵まれ、地元の伝統的な農業が広がる場所でもあります。また、ブータンの水力発電所の一つであるチュカ・ダムも存在し、物資の流通拠点としての役割も担っています。
近年、海士町は教育魅力化や地域振興のためにブータンからの研修生を毎年受け入れており、2022年からは「地方活性化のための教育魅力化」プロジェクトをスタートさせました。これはJICAの支援を受け、ブータンの教育省やチュカ県の高校と協力して行っている活動です。
このプロジェクトの一環として、海士町の隠岐島前高校から学生がチュカ県に派遣され、ブータンの高校生と共に学ぶ機会を設けています。2024年1月には万博国際交流プログラムの支援を受け、ブータンから3名の高校生が海士町を訪れ、学習成果の発表が行われました。また、9月からはブータンの短期留学生が隠岐島前高校で学ぶことになります。
海士町は、チュカ県とのパートナーシップを通じて、人づくりや地域のつながり、そして新たな関係人口の拡大を目指していくとのことです。
次に注目すべきは、海士町が掲げる経営指針、「自立・挑戦・交流 × 継承・団結」です。この町は「ないものはない」という合言葉を持ち、これまでの伝統や文化を大切にしつつ、新しい挑戦を続けています。海士町は半農半漁のライフスタイルを保ちながら、地域の絆と信頼を基盤に支え合いの精神を育んでいます。
これからの海士町では、島の歴史や文化を継承しながら、地域と住民が一体となった「団結」の精神で、未来に向けた挑戦を続けるでしょう。この交流を通じて、地域の魅力がさらに高まり、国際的なつながりも強化されることが期待されています。
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