平和の礎の名簿
2025-06-17 16:26:55

沖縄タイムス、戦没者の全名簿を掲載し平和への誓いを新たに

沖縄タイムスが全戦没者名簿を公開し平和の誓いを新たに



沖縄タイムス社(沖縄県那覇市)は、沖縄戦を含む戦没者24万2567人の氏名を紙面で公開する特集を行っています。この企画は、戦後80周年を迎えるに際し、戦没者に対する追悼の意を込めて行われており、6月10日から22日にかけて日刊紙に掲載されています。この紙面は、戦争によって命を失った人々の重さを再認識し、不戦の決意を新たにする機会を提供します。

特集の概要


この特別企画では、毎日4ページずつ計52ページにわたり、戦没者の氏名が掲載されます。読者は日々抜き取ることで、一冊の名簿として持ち帰ることができる仕組みです。全ページを組み合わせると2つの風景が浮かび上がるというデザインも施されています。読者はこのページを手に取りながら、幾多の命の証を感じ、不戦の誓いを立てることを促されています。

名簿の意味


この名簿は、沖縄タイムスが提供した資料に基づいて構成されており、同社は常用漢字で表示されていない文字も独自に作成しています。沖縄戦に関連する戦没者の中には、出身地に応じた内訳も掲載され、沖縄県内からの名前は14万9674人、県外からは7万8303人が含まれています。また、米国や英国、台湾などの外国出身者も含まれており、全ての人々の命が等しく尊重されるべきであるというメッセージが込められています。

今後の計画


さらに、2025年には新たに342人の戦没者が「平和の礎」に刻まれる予定となっています。この追加分は、過去の戦争の教訓を未来に生かすための重要な一歩と位置付けられており、沖縄県内外の戦争が原因で亡くなった多くの方々の歴史を伝える役割を担います。

平和の礎の理念


「平和の礎」は、1995年に沖縄戦の終結50周年を記念して建立されました。基本理念は「戦没者の追悼と平和祈念」「戦争体験の教訓の継承」「安らぎと学びの場」の3つです。この理念は、今後も沖縄タイムスの報道を通じて共有され続けます。

地域への影響


沖縄タイムス社は、この特集を通じて「死の瞬間を知る人さえなく、遺骨になっても帰れなかった幾多の生きた証し」である戦没者の名前を呼ぶことを重視しており、読者と共に新たな戦争的遺族を作らないという強い意志を伝えています。沖縄戦の実体験を風化させることなく、後世へと伝えていくための取り組みを続けていくことが求められています。

この特集は、沖縄県民だけでなく、日本全体にとっても重要な価値を持つ企画です。戦争を経験した人々の思いを受け継ぎ、平和の尊さを再認識する機会として活用されることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社沖縄タイムス社
住所
沖縄県那覇市久茂地2-2-2
電話番号
098-860-3000

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