愛知県豊橋市が日本赤十字社愛知県支部と包括連携協定を結ぶ
2025年2月17日、愛知県豊橋市は日本赤十字社愛知県支部(名古屋市)と新たな包括連携協定を締結しました。この協定は、主に「子ども・子育て世代の支援」、「高齢者等の健康生活支援」、「多文化共生の推進」、「防災・減災の推進」という4つの重要なテーマに基づいています。これにより、持続可能で暮らしやすい地域社会の実現を目指し、双方が協働して取り組むことになります。
豊橋市にとって、この包括連携協定の締結は特に意義深いものです。なぜなら、東三河地区でこのような包括的な協定が結ばれるのは初めてだからです。また、既存の個別の連携協定とは異なり、広範囲にわたって協力していく枠組みが整備されることで、より多様なニーズに応えることが可能となります。
実際、日本赤十字社愛知県支部は他の自治体、例えば蒲郡市や知多市、西尾市とも包括連携協定を結び、地域の活性化や高齢者の健康促進に向けた事業を展開しています。特に、放課後児童クラブの待機児支援や、スポーツを通じた多文化共生の促進に対して力を入れており、外国人児童や生徒を対象とした教職員向けの研修会の実施や、フレイル予防のための講座を開講しています。
また、豊橋市でも多文化共生を推進するために、2023年度から医師の派遣を行うなど、外国にルーツを持つ子どもたちの健康診断をブラジル人学校で実施するなどの取り組みを進めています。これによって、多文化共生の実践に寄与し、外国籍の子どもたちがより良い環境で生活できるようにサポートしています。
今回の協定締結式は、豊橋市役所で行われ、出席者の中には日本赤十字社愛知県支部の中角竜二事務局長も含まれていました。豊橋市の長坂尚登市長は、「日本赤十字社愛知県支部がパートナーシップ協定を締結しているさまざまな企業や団体とも連携することで、既存事業の充実とともに、新たな事業を実施できることに希望を抱いています」と語りました。
この協定締結によって、豊橋市と日本赤十字社愛知県支部がそれぞれの持つ資源を最大限に活かして地域の課題解決に取り組むことが期待されます。また、地域の活性化と市民サービスの向上に向けて新たな道が切り開かれることでしょう。
豊橋市は、これからも地域住民にとってより良い環境を提供するため、さまざまな取り組みを進めていく姿勢を見せています。