大学生たちの挑戦！避難所の「におい問題」を解決する新プロダクト

被災時に快適な避難生活をサポートするプロジェクト

最近、大学生たちが中心となって、避難所での「におい問題」を解決するための新たなプロダクト開発に取り組み始めました。彼らの考案による「みんなの快適シューズ・ボックス」と「みんなの快適なんでもバッグ」は、いざという時のための必需品として注目されています。本プロジェクトは、パナソニックの独自技術であるナノイーを活用し、快適な避難生活を実現することを目的としています。

災害時の避難生活の背景

日本は地震や台風などの自然災害が多発しているため、避難所での生活が不要不急の際には避けられません。避難所では、多くの人々が集まり、普段とは異なる環境の中でストレスを感じることが多いですが、さらに避難生活における「におい」問題が多くの避難者にとって大きなストレス要因となっています。見知らぬ人々と過ごさなければならず、また、その環境が不衛生であることから、嫌な「におい」を抱えることは避けられません。こうした声は、一貫して多くの避難者から上がってきました。

大学生たちのアイデア

大学生たちは、これらの声に真剣に耳を傾け、避難生活の経験から100以上のアイデアを発案しました。その結果、「においを我慢しなければならない」「全員が気になるから言い出せない」といった避難者の深刻な問題に焦点を当て、「みんなの快適シューズ・ボックス」や「みんなの快適なんでもバッグ」といった実用的なプロダクトを生み出しました。

「みんなの快適シューズ・ボックス」には、ナノイー発生機が組み込まれており、靴の中のにおいを効果的に軽減します。一方、「みんなの快適なんでもバッグ」は、衣類や日用品をナノイーによって脱臭し、日常生活と被災時の両方で便利に使えるように設計されています。このように、日々の生活にも、そしていざという時にも役立つアイテムが低コストで手に入るため、多くの人々に喜ばれているのです。

支援とクラウドファンディングの概要

このプロジェクトは、UCI Lab.合同会社や国立大学法人京都工芸繊維大学、そしてパナソニックくらしアプライアンス社との産学連携で推進されています。プロダクトの開発には、技術的な支援としてコンパクト脱臭機やナノイー発生機の利用がされており、実際の問題解決に向けた具体的なアイデアが形になっています。

現在、クラウドファンディングでの支援を募集中で、目標金額は150万円。これにより、10セットのプロダクトを被災時に役立てるために寄贈する予定です。支援先は特に、認定NPO法人全国こども食堂支援センターや広川町社会福祉協議会に設定されています。サポートを通じて、大学生たちの試みがさらなる良い方向へ向かうことが期待されています。