浜松市初の環境配慮型スマートマンション建設
一条工務店とサーラエナジーは、浜松市において環境に配慮したスマートマンション、「一条レジデンス西伊場」を建設しています。このプロジェクトは、全国初の取り組みとして、脱炭素化に向けた多くの革新的な要素を備えています。
全国初の取り組み
この分譲マンションは全92戸で構成され、浜松市から竣工されています。脱炭素化を目指す多様な設備と制度の導入が行われており、その内容は以下の通りです。これらの取り組みは単一マンションで実施されるもので、「全国初」として位置づけられています。
1. CO2フリーの共用部
マンションの共用部分において、太陽光パネルを設置し、発電した電力を活用して実質的にCO2フリーの電力供給を実現しています。マンションの屋上には、33kW相当の太陽光パネルが設置され、さらに28kWh相当の蓄電池も搭載。晴天時に得られた電力は、照明やエレベーター、EV充電スタンドなどに使用されます。万が一の不足が生じた場合も、実質中立なCO2フリー電力が供給されます。
2. 各戸への分散型電源設置
マンション全92戸には、24時間発電が可能な分散型発電設備「エネファームtype S」が導入されています。これによって、カーボンニュートラル実現に向けたCO2排出削減とエネルギーロスの軽減が図られています。平常時は省エネ効果、非常時には電力供給を維持し続けることを目指しています。
3. 余剰電力の地域還流
エネファームが発電した余剰電力はサーラエナジーが買い取ります。このプロジェクトにより家庭で生じた余剰電力を地域に還流させることで、発電時のエネルギーロスを軽減し、地域社会に対しても貢献できます。さらに、余剰電力を提供した家庭には、サーラカードポイントが還元される仕組みが整っています。
4. 環境価値の創出
各家庭で発電した電力をクラウド上で計測し、そのデータを元に環境価値(J-クレジット)を創出します。この環境価値はサーラエナジーに譲渡され、地域企業への販売が行われます。この取り組みによって、地域の環境負荷を軽減し、さらなる助成を得ることが可能になります。
物件の詳細情報
- - 所在地: 浜松市中区西伊場町2300番182
- - 交通: 遠鉄バス志都呂宇布見線「西伊場」停まで徒歩5分、JR東海道線「浜松」駅から約3,220m
- - 構造・規模: 鉄筋コンクリート造、基礎免震構造、地上7階建
- - 竣工予定: 2024年3月下旬、入居予定は2024年5月下旬
- - 総戸数: 92戸、間取りは2LDKと3LDK、専有面積は65.11m²~100.07m²
結論
「一条レジデンス西伊場」は、環境に配慮した革新的なアイデアが集約されたスマートマンションです。2030年以降のカーボンニュートラルの実現に向けて、地域社会における新たなスタンダードとなることが期待されます。これからの住まいの在り方を考える上で、非常に注目が集まるプロジェクトです。