ちとせグループ、三井住友銀行から10億円調達!バイオエコノミー拡大に向け、藻類生産設備投資へ
バイオエコノミーを推進するちとせグループは、三井住友銀行から10億円の資金調達を実施したと発表しました。この資金は、藻類生産設備の拡大や微生物や細胞などを活用したバイオ製品開発に充当されます。さらに、2027年を目標とするNASDAQでの新規株式公開(IPO)に向けた体制強化にも活用される予定です。
今回の資金調達は、三井住友銀行が持つ「社会的価値創造投資枠」を活用したもので、同銀行はちとせグループの主要取引銀行として、事業拡大を支援してきました。特に、石油産業に代わる藻類基点の産業を構築するプロジェクト「MATSURI」にも参画しており、今回の出資は、このプロジェクトの更なる発展を支援するものとなります。
ちとせグループは、昨年3月にNEDOのグリーンイノベーション基金に580億円規模の研究開発事業の実施者として採択されています。この事業には三井住友銀行も協力機関として参画しており、ちとせグループは、三井住友銀行からの継続的な支援を受けて、バイオエコノミー分野での事業拡大を加速させています。
将来の資金調達計画とバイオエコノミーの展望
ちとせグループは、今後も資金調達活動を継続し、2025年までに総額150億円超の資金調達を目指しています。脱炭素化と持続可能なものづくりの推進に対する期待感の高まりから、2023年9月の増資では当初目標を大幅に上回る結果となりました。
ちとせグループ代表の藤田朋宏氏は、「バイオエコノミーという新しい産業を生み出すためには、金融の力も不可欠です。SMBCグループの『社会的価値創造投資枠』を活用した今回の出資は、バイオエコノミー産業の構築支援を通じて『社会的価値の創造』の取り組みを進めるSMBCグループとのパートナーシップを象徴するものです。」と述べています。
2032年には30兆ドルの市場規模と見込まれるバイオエコノミーは、地球環境問題の解決に大きく貢献する可能性を秘めています。ちとせグループは、世界最高峰の技術力と金融機関からの支援を背景に、バイオエコノミーのリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。
MATSURIプロジェクトについて
「MATSURI」は、ちとせグループが中心となり、企業群や行政と連携して藻類産業を構築するプロジェクトです。太陽光を唯一のエネルギー源とした藻類の大規模生産に強みを持つちとせグループは、このプロジェクトを通じて、藻類の活用によるサステナブルな社会の実現を目指しています。
ちとせグループ概要
ちとせグループは、世界中のバイオエコノミーをリードするバイオ企業群です。千年先まで人類が豊かに暮らせる環境を残すため、国や多くの企業と協力し、経済合理性を成立させながら技術を社会に展開しています。
CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.
設立:2011年10月
本社:シンガポール
代表者:CEO 藤田朋宏 Ph.D.
株式会社ちとせ研究所
設立:2002年11月
本社:神奈川県川崎市
代表者:代表取締役 CEO 藤田朋宏 Ph.D./代表取締役 COO 釘宮理恵
関連情報
MATSURIプロジェクト:https://matsuri.chitose-bio.com/
ちとせグループ:https://chitose-bio.com/jp/