介護の未来を切り拓く「ライフリズムナビ®+Dr.」の全貌
介護が必要な高齢者の生活を支える新しい技術が登場しました。それが、社会福祉法人聖隷福祉事業団が導入した「ライフリズムナビ®+Dr.」です。このシステムは、ICTとIoTを駆使して、入居者の安心な生活と介護職員の負担軽減を目指しています。
「ライフリズムナビ®+Dr.」導入の背景
社会福祉法人聖隷福祉事業団は、2021年3月、介護付有料老人ホーム「浦安エデンの園」をはじめとする5つの施設に「ライフリズムナビ®+Dr.」を導入しました。これは、現代のシニア世代が求める住まいと充実した介護サービスを提供するための新しい試みであり、ICT・IoTを活用した『聖隷DX』を支援するものです。
介護の質を向上させるシステム
「ライフリズムナビ®+Dr.」は、全国80の介護施設で5,000名以上の高齢者が利用しているクラウド型見守りシステムです。このシステムは、非接触の睡眠センサーをベッドの下に設置し、温湿度センサーや人感センサーを居室内やトイレなどに配置することで、入居者の身体状況や居室の活動状況を把握します。
特に、大きな特徴はプライバシーを確保しつつ、生活情報を自動で記録する機能です。これにより、介護職員の記録業務の負担が大幅に軽減され、夜間の巡視回数も減るため、必要な時に適切な介入を行うことが可能になります。
聖隷福祉事業団の展望
聖隷福祉事業団は、「ライフリズムナビ®+Dr.」の導入をエデンの園全棟に拡大し、将来的には一般居室への展開も検討しています。エデンの園は全国7つのエリアで8事業所を持ち、合計2,635名の定員を誇ります。このように、同事業団はより多くの高齢者に新しい介護サービスを提供することを目指しています。
エコナビスタの役割
このプロジェクトの背後にあるエコナビスタ株式会社は、住宅設備機器の一括制御技術を基に、高齢者向けの快適かつ安全な空間の創出を進めています。エコナビスタは、専用サイトや各種データを通じて、「ライフリズムナビ®+Dr.」の整備と普及をサポートしています。
まとめ
高齢化が進む現代において、「ライフリズムナビ®+Dr.」は介護の質を向上させるための重要な一手となります。見守り技術の進化がどのように介護サービスを変えていくのか、今後の展開に期待が寄せられます。
参考リンク