ジェイテクト、欧州ニードルローラーベアリング事業の再編に着手

株式会社ジェイテクト（以下「ジェイテクト」）は、グローバルな体制再構築を目指し、欧州におけるニードルローラーベアリング（以下「NRB」）事業の譲渡に向けて動き出しました。これは、同社が2024年度から2026年度にかけて推進する第二期中期経営計画の一環であり、特に欧州市場において事業の整理と統合を進め、収益を向上させるための重要なステップです。

1. 基本合意の内容

現在、ジェイテクトはドイツの金融投資会社AEQUITAとの間で、NRB事業を含む連結子会社3社の譲渡に関する基本合意に到達しました。この合意はプットオプション契約に基づいており、AEQUITAは譲渡についての確約を行っています。

フランスにおいては、譲渡対象となるJTEKT BEARINGS FRANCE SASが、従業員代表機関との協議を義務付けられており、この協議が終わった後に株式譲渡契約が締結される見通しです。

2. 譲渡対象会社の概要

譲渡対象となるのは以下の3社です：

- JTEKT BEARINGS DEUSCHELAND GMBH（ドイツ、Halle-Westfalen）
- JTEKT BEARINGS FRANCE SAS（フランス、VierzonおよびMaromme）
- JTEKT BEARINGS CZECH REPUBLIC S.R.O.（チェコ、Olomouc）

これらの会社は、ジェイテクトのNRB製品を製造・販売しており、北米とアジアでの展開に加えて、今後の市場戦略において重要な役割を果たしています。

3. ジェイテクトの今後の戦略

ジェイテクトはこの事業再編を通じて、各地域の市場特性に基づいた最適な経営戦略を立て、顧客のニーズに合致したソリューションを提供することに注力していく方針です。経営の効率化を図ることで、黒字化を成し遂げることが期待されています。

ジェイテクトは、このような体制の再構築を通じて、欧州における競争力を維持・向上させるとともに、顧客にとって魅力的な企業であり続けることを目指しています。