AIでカビを予報
2026-05-20 11:13:10

AIによる室内カビ予報システムが生活空間を守る新たな試み

AIを活用した「パーソナライズ・カビ予報システム」への挑戦



慶應義塾大学SFC研究所の中澤・大越研究室とハーツリッチ株式会社が共同で、室内のカビ発生リスクを予測する新しいAIシステム「パーソナライズ・カビ予報システム」の研究を開始しました。住宅や高齢者施設、病院、倉庫など、さまざまな生活空間においてカビが発生するリスクを管理することが目的です。

カビ発生のリスクとその影響



カビは目に見えるだけでなく、臭いや建材の劣化、さらには施設管理コストの増加など、私たちの生活に多大な影響を及ぼします。従来の対策では、発生を確認してから除去作業に移るため、時間的コストや精神的負担が大きいのが現状です。新たに実施されたこの共同研究では、カビの発生を未然に防ぐための予測技術を開発し、生活者や施設管理者の負担を軽減することを目指しています。

研究の概要と方法



今回の研究では、スマートフォンによる簡易診断およびさまざまなデータひいては気象APIなどを活用します。具体的には、ハーツリッチが蓄積してきた1万件以上の相談や調査のデータ、および生活習慣や施設利用の情報を融合し、AIを用いて個別のカビ発生リスクを推定するシステムの構築を目指します。このアプローチにより、カビ対策を「発生後に対応するもの」から、「発生前に予測し、予防するもの」へと進化させます。

スマートフォンを用いた簡易診断



新しいシステムでは、スマートフォンを通じてユーザーが提供する室内環境情報や生活習慣に基づいてカビ発生リスクを評価します。ただ「カビの繁殖が懸念される」と警告するだけではなく、その環境においてどの場所に特に注意が必要なのか、具体的な対策としてどの行動を取るべきかまでをアドバイスします。このように、利用者が自らカビ管理に取り組む姿勢を促すことが期待されています。

専門知識を反映した評価システム



ハーツリッチは、過去の調査や対策の現場から得られた専門知を活用し、AIの判断ロジックに反映させます。これにより、カビが発生する条件やリスク地点、再発のリスクを把握するための「エキスパート決定木」を構築。現場の実態を反映した実用性の高いリスク評価を実現します。

今後の展望



研究の期間は2026年4月から2028年3月までを予定しており、今後は広範囲な室内空間へ展開していくことが考えられています。特に日本国内の住宅環境の他にも、高齢者施設や商業施設、さらには東南アジアなどの高温多湿地域への応用も視野に入れたロジックを検討することで、さまざまな地域でのカビ対策へ寄与することを目指します。

まとめ



この新しい「パーソナライズ・カビ予報システム」は、ただのカビ対策にとどまらず、居住空間や生活環境の質を向上させる大きな可能性を秘めています。利用者それぞれが日常の管理業務の中で効率よくカビ予防を行うことができるようになることで、健康で快適な生活環境作りに寄与することを期待しています。


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会社情報

会社名
ハーツリッチ合同会社
住所
神奈川県藤沢市藤沢86番地藤沢法人会館5階
電話番号
0120-510-689

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