1on1ミーティングの実態を探る
近年、企業のコミュニケーション手法として注目を集めている1on1ミーティング。しかし、実際には多くの職場でその実施頻度や効果に疑問を持つ声が上がっています。株式会社IKUSAが行った500名を対象にした調査から、その実態と改善に向けたヒントを探ります。
調査の背景
株式会社IKUSA(本社:東京都豊島区)は、「きっかけを作り、あそびで解決」との理念のもと、体験型イベントを通じて職場のコミュニケーション活性化に取り組んでいます。今回の調査は一般社員400名を対象にしたもので、1on1の実施状況や職場の心理的安全性について探ることを目的としています。
1on1ミーティングの実施状況
調査の結果、1on1を定期的に実施している職場はわずか21%、残りの約79%は「なし」もしくは「不定期」であることが分かりました。これは、1on1ミーティングが依然として多くの職場で根付いていないことを示しています。この結果は、管理職が部下と向き合う機会を確保することの重要性を示唆しています。
実施しても効果を実感できない
さらに、1on1を実施していても、満足しているという回答はわずか28.1%。その不満の声として最も多かったのが「改善につながらない」という点。多くの組織は形式的に1on1を行っているものの、真の対話が生まれていないことを示しています。これにより、1on1は形骸化しやすく、導入したからといって必ずしも効果が得られるわけではないことが浮き彫りとなりました。
本音を話せない職場環境
さらに調査によれば、職場で本音を言えないと感じる社員は約30.5%。これは、心理的安全性が損なわれている証拠とも言えるでしょう。社員が安心して本音を言えない環境では、1on1も意味をなさなくなります。つまり、単に面談の場を設けるだけではなく、まずは本音を話せる関係性を築くことが、1on1の成功には欠かせない要素なのです。
心理的安全性を高める施策
職場で心理的に安全だと感じるために有効とされる施策の一番は、実は「日頃の雑談」でした。約45%の回答者が、日常的な会話が安心感を高めると答えています。これは、業務から離れたコミュニケーションが、仕事における対話を活性化することを示しています。
1on1を活かすためには
1on1ミーティングを効果的に機能させるためには、ただ実施するだけではなく、話せる土台を作ることが重要です。具体的には、業務外の交流や社会的な活動を通じて、コミュニケーションを広げることが挙げられます。例えば、社内イベントや懇親会での体験型イベントが効果的です。
まとめ
調査を通して明らかになったのは、1on1ミーティングにおいてはただ実施するだけではなく、安心して話せる環境を作ることが重要であるということです。日常的な雑談などのコミュニケーションの積み重ねが、職場の心理的安全性を高めるカギとなるでしょう。1on1は、その土台の上に築かれるべきものであると考えられます。