日本GXグループ、シードラウンドで資金調達を実施!カーボンクレジット市場拡大に向けた新たな一歩
2023年9月に国内初となる民間カーボンクレジット取引所「日本カーボンクレジット取引所(JCX)」を開設した日本GXグループ株式会社が、シードラウンドで資金調達を実施したと発表しました。今回の資金調達には、株式会社オールアバウトと株式会社FLAG-41が参加しています。
調達資金は、JCXをはじめとするプロダクトの開発強化と、企業の成長を支える人材の採用・組織体制強化に充当される予定です。日本GXグループは、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)推進に向けたコンサルティングからカーボンクレジットの創出までを一貫して支援することで、日本のカーボンクレジット市場の拡大を牽引するリーディングカンパニーを目指しています。
カーボンクレジット市場の現状と課題
日本は、2050年カーボンニュートラル、2030年度温室効果ガス46%削減という国際目標を掲げています。その達成に向け、カーボンクレジットは重要な役割を果たすと期待されています。しかし、現状ではJ-クレジットの発行量が少なく、市場の取引量も限定的です。
日本GXグループは、この市場の活性化に挑んでいます。JCXでは、法人だけでなく個人も市場に参加できるよう、プラットフォームの利便性向上に努めています。個人向けサービス「JCX Mobile」の事前登録受付も開始しており、市場拡大への期待が高まっています。
日本GXグループの取り組み
日本GXグループは、JCX以外にも、企業のGX戦略推進を支援する様々なサービスを提供しています。今回の資金調達により、これらのサービスの拡充と、組織基盤の強化を図り、更なる事業拡大を目指します。
特に、2024年度は、日本の自然資本である森林と海におけるCO2吸収量の増大に注力。九州、瀬戸内海、東北を中心に森林経営や藻場造成といったプロジェクトを展開し、生物多様性とGHG削減の両立を目指します。
投資家からのコメント
オールアバウトの加藤氏は、日本GXグループの情熱と行動力、そしてカーボンクレジット市場の活性化を通じた持続可能な社会の実現に向けた取り組みを高く評価し、支援を表明。FLAG-41の山本氏も、日本GXグループが地に足をつけた現実的なアプローチで事業に取り組んでいる点を評価し、今後の成長に期待を示しています。
日本GXグループの吉岡代表取締役は、カーボンプライシングによる経済的手法の導入が不可欠であり、カーボンクレジットを効果的に活用することで、環境課題をビジネスチャンスに変えることができると述べています。
まとめ
日本GXグループによる今回の資金調達は、日本のカーボンクレジット市場の活性化に大きな弾みをつけるものとなるでしょう。オールアバウトやFLAG-41といった企業からの投資は、日本GXグループの事業モデルへの信頼の証であり、今後の更なる発展に期待が高まります。個人も参加できる市場の拡大によって、環境問題への意識向上と、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。