トヨクモの安否確認サービス2がサミットに導入
トヨクモ株式会社が提供する安否確認システム「安否確認サービス2」が、サミット株式会社に正式に導入されたことを発表しました。本システムは、企業の従業員が災害時に即座に安否を確認し合うための仕組みです。
導入の背景
サミット株式会社は、2015年に事業継続計画(BCP)を策定しましたが、時が経つにつれてこれを見直す必要性を感じるようになりました。特に、従業員数が18,000名を超えるサミットでは、災害時に従業員との連絡手段が必要不可欠です。これまでの主な連絡方法は電話に依存しており、特に深夜の災害発生時にはスムーズな連絡が難しいという問題がありました。そのため、共通の安否確認手段を求める声が高まり、トヨクモの安否確認システムの導入が本格化しました。
導入の決め手
サミットが「安否確認サービス2」を選んだのは、使いやすさと安定性が重要だったからです。特に災害時には冷静な判断が難しくなるため、直感的に操作できるシンプルな設計が求められます。訓練の結果、高い稼働率を誇るこのサービスは、多くのユーザーが同時にアクセスしても問題なく機能する安定性を実証しました。これに加えて、多言語対応が大きなポイントとなりました。サミットにはベトナム国籍の技能実習生が数百名在籍していますが、日本語を理解できるスタッフは限られています。安否確認時に多言語フォームが設定可能なのは、従業員の安全を確保する上で欠かせない要素です。
今後の期待
「安否確認サービス2」を導入することで、サミットは全従業員の安否を迅速に確認できる体制を整備中です。このシステムの強みは、言語の壁を越えた情報共有を実現する点にあります。日本語、英語、ベトナム語のフォームを用いることで、多様な背景を持つ従業員にも安全な情報提供が可能となります。
サミット株式会社のコメント
サミットの総務部お客様サービス室の阿部氏は、BCPを見直す中で現行の安否確認システムの課題を指摘しています。「2015年当初は、システム導入にメールアドレスが必要で、全従業員に展開することが難しかった。ただ、その中で他社の導入が進み、今はスマートフォンアプリで手軽に利用できる時代になったのが大きい。」と語り、導入を決断した背景を明かしました。今後は、多様なルーツを持つ従業員への情報提供に力を入れていく意向を示しました。
安否確認サービス2について
安否確認サービス2は、法人向けシステムとして4,000社以上(2024年10月時点)が利用中で、企業の存続と従業員の生活基盤を重視した設計がされています。安否の確認機能の他にも、対策指示や情報共有のための掲示板、メッセージ機能など多機能が備わっており、緊急時の支援が期待されています。
トヨクモとサミット株式会社について
トヨクモ株式会社は、クラウドサービスを主な事業内容とするSaaS企業であり、特にIT初心者でも使いやすいサービスを提供し、情報化の第一歩を支援しています。サミット株式会社は、1963年に設立され東京都を中心に多店舗展開するスーパーマーケットチェーンです。今回のシステム導入は、従業員の生命を守るという企業の責務を果たす一助となることでしょう。
【製品詳解】
今後も、サミット株式会社とトヨクモの協力によって、より一層安全な職場環境が実現されることが期待されています。