ゲノム編集の効率と安全性を革新!サイディンが「robo TRANsCER™」を販売開始
株式会社サイディンは、ゲノム編集分子であるCas9 RNP(Cas9タンパク質とガイドRNAの複合体)を細胞内に安全かつ高効率に導入するための試薬「robo TRANsCER™」の販売を開始しました。
従来、Cas9 RNPは、複雑な構造と電荷分布を持つため、既存の核酸導入試薬との複合体形成が困難でした。しかし、「robo TRANsCER™」は、ポリロタキサンと呼ばれる超分子にアミノ基を修飾した構造を有しており、Cas9 RNPの形状や電荷分布に合わせて柔軟に変形することで、高効率な複合体形成を実現しました。
「robo TRANsCER™」は、細胞内に取り込まれると、エンドソームから脱出し、細胞質で分解され、Cas9 RNPを核へ効率的に送達します。その結果、in vitro実験では、従来の試薬と同等のゲノム編集効率を示し、細胞障害性も非常に低いことが確認されました。
さらに、腫瘍内への局所投与においてもin vivoでのゲノム編集誘導に成功しており、創薬や治療法開発への貢献が期待されています。
robo TRANsCER™の特長
Cas9 RNPと高効率に複合体を形成
細胞内への効率的な送達を実現
細胞障害性が非常に低い
in vitroおよびin vivoでゲノム編集を誘導
サイディンの挑戦
サイディンは、医療分野における革新的な技術開発に取り組む企業です。「robo TRANsCER™」は、ゲノム編集技術のさらなる発展に貢献する画期的な試薬として、注目を集めています。
問い合わせ先
株式会社サイディン
[email protected]
参考情報
サイディン公式ホームページ: https://cyding.jp/
学術論文: Polyrotaxane-based Multi-step Transformable Materials for the Delivery of Cas9 Ribonucleoprotein (Applied Materials Today)
まとめ
「robo TRANsCER™」は、ゲノム編集技術の更なる進化を促進する革新的な試薬として、医療分野や創薬研究の発展に大きく貢献すると期待されています。