5G特許ランキング発表
2023-10-11 14:01:15

5G特許レースをリードするのは誰か? レクシスネクシスが最新ランキングを発表

5G特許レースをリードするのは誰か?―レクシスネクシスが最新ランキングを発表



世界中で急速に普及する5G技術。その基盤となる特許をめぐる競争は、国家間の経済力や地政学的影響力にも関わる重要な争点となっています。この複雑な状況を解明すべく、法律情報サービス大手、レクシスネクシスが「5G特許レースをリードしているのは誰か?」と題するレポートを発表しました。

5G特許保有状況:トップ勢力と新たな視点



本レポートは、LexisNexis® IPlytics™が提供する膨大な特許データに基づいています。単なる特許出願数だけでなく、3GPP標準への貢献度や、特許の質を評価する独自の指標「Patent Asset Index」を導入することで、従来のランキングとは一線を画す、より精度の高い分析を実現しました。

トップ3はファーウェイ、クアルコム、サムスン



特許の量と質の両面でトップ3に輝いたのは、ファーウェイ(中国)、クアルコム(米国)、サムスン(韓国)です。これらの企業は、5G技術開発において圧倒的な存在感を示しており、今後のライセンス収入獲得競争においても優位に立つことが予想されます。

意外な躍進:InterDigitalとアップル



特許ファミリー数だけで見ると14位だったInterDigital(米国)は、Patent Asset Indexを適用することで5位にランクアップ。これは、InterDigitalが保有する特許の質の高さを示す結果と言えるでしょう。また、アップル(米国)も、同指標を考慮すると11位から20位までのランキングでトップ10入りを果たすなど、予想外の躍進を見せています。

その他注目企業



5G標準への貢献度では、華為技術(中国)、エリクソン(スウェーデン)、ノキア(フィンランド)がトップに。一方、旧シャープのポートフォリオを保有するフォックスコン(台湾)、メディアテック(台湾)、インテル(米国)、Vivo(中国)なども上位にランクインしており、5G特許競争の激しさを物語っています。

5G特許ポートフォリオの集中化と地域別動向



5G関連特許の申告件数は、4Gの2.5倍に達する60,000件以上にのぼるとのこと。その一方で、上位10社だけで全体の76%を占めており、市場の集中化が加速していることがわかります。

地域別に見ると、米国が28,000件以上とトップ。中国が約26,000件、欧州が約15,000件と続きます。米国、韓国、中国は、平均以上のポートフォリオの強さを維持しているという結果が出ています。

5G特許アナリティクスの重要性



5G技術は、自動車、エネルギー、ヘルスケアなど、多くの産業に革命的な変化をもたらすと予想されます。その発展を支える特許は、企業や国家の競争力を左右する重要な要素です。本レポートは、5G特許をめぐる現状を詳細に分析し、今後の市場動向を予測するための貴重な情報を提供しています。

まとめ



レクシスネクシスによる5G特許ランキングは、5G技術の開発競争の現状と、その複雑な知的財産構造を明らかにしています。企業や投資家は、このレポートを参考に、5G技術の未来を見据えた戦略を立てることができるでしょう。詳細な情報やランキングは、レポートをダウンロードしてご確認ください。

会社情報

会社名
レクシスネクシス・ジャパン株式会社
住所
東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー11階
電話番号
03-6739-4700

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