規格外野菜が地域の食文化を変える!
フードロスの問題は、現代の食文化において避けて通れない大きな課題です。日本国内では、年間で500万トン以上の食品が廃棄されていますが、その中でも約250万トンが事業者によるフードロスとされています。このデータを背景に、規格外野菜の販売を通じてフードロス削減に挑む新たなプロジェクトが始まりました。大田市場発の「みためとあじはちがう店」は、この大きな問題に取り組むべく、2023年5月28日から隔週日曜日に「SUNDAY MARCHE」を開催します。
「みたあじ」として広く知られるこの店は、規格外野菜を利用した特別な食体験を提供することで、消費者に食べ物の選別基準を見直してもらい、理解を深めてもらうことを目的にしています。規格外野菜とは、見た目やサイズの理由で市場流通に乗らない野菜のことで、傷や形が悪いものがありますが、味にはほとんど差がありません。このプロジェクトを通じて、無駄になってしまう運命の野菜を、消費者の手に届けたいという想いを強く抱えています。
「SUNDAY MARCHE」の開催
横浜市にある薪火レストラン「SMOKE DOOR」とのコラボレーションで行われる「SUNDAY MARCHE」では、規格外野菜を直接販売します。さらに、独自に開発されたスペシャルメニューも楽しむことができます。地元農家から直接仕入れた無駄になりがちな野菜を使った料理を、ランチやディナーにて味わうことができ、おしゃれな空間の中で新鮮な食材を楽しむことができるのです。毎回異なるメニューが提供されるため、訪れるだけで新しい発見があります。
開催概要
- - 会場: SMOKE DOOR (横浜市西区南幸2-16-28 HOTEL THE KNOT YOKOHAMA 1F)
- - 開催日時: 2023年5月28日(日)より隔週日曜日 11:30〜19:00
- - 内容: 規格外野菜の販売と、その野菜を利用した料理メニューの提供
例えば、定番メニューには「みたあじ野菜と自家製フムス」や、火の通り方にこだわった「みたあじ野菜の熾火焼きとしらすのオイルパスタ」などがあり、どれも美味しい料理が楽しめます。他にもドリンクメニューも充実しており、規格外野菜の楽しみ方が広がります。
規格外野菜についての認識を深める
規格外野菜の具体例として、色が異なるものや傷のあるもの、大きさが規格に満たないものなどが挙げられます。これらの野菜は、消費者に届けられず多くが廃棄されてしまう運命にあります。そのため、「みたあじ」はこれらの青果物を積極的に市場に送り出し、美味しいものを元々無駄にしないための革新的なアプローチを展開しています。
「SMOKE DOOR」の取り組み
薪火料理を提供する「SMOKE DOOR」は、指定された場所で、最高級の食材を使用し、こだわりを持った料理を提供しています。国際的にも評価されているシェフによるオリジナルレシピの中で、規格外野菜をメニューに取り入れることで、フードロスの見直しに絶えず取り組んでいます。この連携は、地域全体でのフードロス削減への意識を高め、より持続可能な食文化の形成に繋がることが期待されています。
このプロジェクトは、ただ食べることではなく、地球環境や健康と向き合う良い機会です。規格外野菜に対する新しい視点を持つことで、私たちの食卓がより多様になり、持続可能な未来へ一歩近づくことでしょう。ぜひ「SUNDAY MARCHE」に足を運び、この新しい食の形を体験してみてはいかがでしょうか。