ソラコム、新型VPG「Type-F2」で安全な閉域接続を実現
株式会社ソラコムは、IoTプラットフォームSORACOMにおいて、デバイスとクラウド・お客さまのシステム間の閉域網での安全なネットワーク接続を実現する新型VPG「Type-F2」の提供を7月17日より開始しました。
近年、IoTデバイスの増加や、業務システムへのデータ連携など、IoTシステムの大規模化に伴い、高度なセキュリティ要件が求められるケースが増えています。加えて、遠隔アクセスやメンテナンスの実現のために、IPベースの常時双方向通信が可能な閉域網ネットワークを選択する企業も増えています。
VPG(Virtual Private Gatewayの略称)は、SORACOM上に構築するお客さま専用のネットワークゲートウェイです。AWSへの接続やインターネットを介したVPN接続、専用線接続により特定のネットワークとの閉域網接続を提供します。
新型VPG「Type-F2」は、デバイスとクラウド間の双方向通信に最適化された閉域網サービスです。ネットワークアドレス変換(NAT)やゲートウェイなしで、IPベースの双方向通信を実現します。
設定の簡単さと柔軟なルーティング設定
複雑な設定は不要で、ブラウザ上の操作のみで、短期間でAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウドや、お客さまのシステムをつなぐ閉域網の構築が可能です。
信頼性が求められるエンタープライズシステムでのニーズが高いBGP(Border Gateway Protocol)での動的ルーティングのサポートに加え、Type-F2では新たに静的ルーティングも設定できます。
シンプルになった料金体系
VPG「Type-F2」は、従来別の料金体系だった閉域網接続について、AWS Transit Gatewayでの接続、VPN接続、専用線接続のうちいずれか1接続分を基本使用料に含んでおり、シンプルな料金設定となっています。
セコム、KDDI、アット東京など、主要企業との連携
セコム株式会社、KDDI株式会社、株式会社アット東京、Coltテクノロジーサービス株式会社など、主要企業との相互接続確認が完了しており、安心して利用できます。
今後の展開
ソラコムは、「IoTテクノロジーの民主化」を掲げ、IoTを軸に最新技術をより使いやすく提供することで、多くの活用事例とイノベーションの創出を目指しています。新型VPG「Type-F2」は、安全で信頼性の高い閉域網接続を実現することで、IoTシステムのさらなる発展に貢献していくことが期待されます。
新型VPG「Type-F2」の詳細
提供開始日: 2024年7月17日
主な機能:
お客様ネットワークとの閉域網接続
閉域網接続されたネットワーク内での常時双方向IP通信(特別な設定は不要)
高度なルーティング設定
料金:
セットアップ費用:1,078円/回
基本料金:49,104円/月 (AWS TGWピアリング / VPCアタッチメント接続、VPN接続、専用線接続いずれか1接続分の接続料を含みます)
収容回線数: 最大100,000回線まで
ウェブサイト: https://soracom.jp/services/vpg/
ソラコムについて:
ソラコムは、世界180以上の国と地域でつながるIoT通信を軸に、IoTを活用するために必要となるアプリケーションやデバイスなどをワンストップで提供しています。製造、エネルギー、決済などの産業DXから、イノベーティブなスタートアップ、農業や防災など持続可能な地域社会を支える取り組みに至るまで、さまざまな業界・規模のお客様にご活用いただいています。
ソラコムコーポレートサイト: https://soracom.com
関連情報:
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