日本の発明件数
2025-03-25 11:54:20

2024年欧州特許指数発表、日本は発明件数で世界第3位に

2024年3月25日、欧州特許庁(EPO)は、最新の特許指数を発表しました。この発表によると、日本の企業および発明家が出願した特許は合計で21,062件に上り、EPOへの全特許出願の10.6%を占めています。これは、世界で第3位に当たる数字であり、依然として技術革新において強い存在感を示しています。

この数字は、前年と比較して若干の減少(2.4%)を見せていますが、特許出願数が減少している中でも日本は依然として多様な技術分野でリーダーとしての役割を果たしています。2023年の特許出願数は199,264件で、比較的安定した特許活動が維持されています。EPOのプレジデントであるアントニオ・カンピノス氏は、世界中の企業が提供する特許の数は、政治的や経済的な不確実性にもかかわらず、技術力や研究開発投資を反映していると語っています。

主な技術分野


日本が特許出願で特に強い分野は電気機械、エネルギー、輸送及びコンピュータ技術です。これらの分野では日本企業の特許出願が顕著な増加を見せており、特にバッテリー関連技術は20%増という成長を記録しました。また、自動車技術(輸送分野の一部)でも、出願件数が前年比3.7%増加し、1,357件に達しています。このように、日本企業は主要な技術分野において芳醇な実績を上げているのです。

出願企業のランキング


特許出願件数に基づく企業ランキングでは、ソニーグループが1,307件の出願によりトップ10に入依しています。ソニーは2023年に続いて9位に位置し、特にコンピュータ技術、防衛技術、デジタル通信の分野で高い評価を受けています。そのほか、パナソニック(990件)、キヤノン(760件)、日立(653件)と続きます。トヨタ自動車も輸送分野で大きな伸びを見せ、特許出願数を前年比12.7%増加させ、注目を集めています。

世界都市ランキング


東京は、特許出願数で11,592件という数値を誇り、日本の都道府県の中で最も多くの特許出願を記録しました。また、東京は世界の特許出願都市ランキングでも首位を獲得しており、次いで大阪府、愛知県が続いています。このような背景から、東京が日本の技術革新において極めて重要な役割を担っていることが窺えます。日本のプレゼンスは、AI、エレクトロニクス、モビリティなど多岐にわたります。

統一特許制度の拡大


2023年に導入された欧州の統一特許制度も注目に値します。これによって多くの発明家がEPOへの統一申請で18カ国にまたがる簡易化された特許保護を得ることができるようになりました。2024年の特許付与件数の25.6%が統一特許に変更されており、特に韓国、中国、アメリカに続いて日本の特許権者も申請活動が増加しています。

このように、2024年の特許指数からも見えるのは、日本が引き続き技術革新をリードしているという事実です。未来に向けたイノベーションの進展に、ますます注目が集まっています。


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会社情報

会社名
European Patent Office
住所
80298 Munich Germany
電話番号

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