京都で開催される「BEYOND2025」の記者会見
京都市による「BEYOND2025」の共同記者会見が10月3日金曜日、京都リサーチパークで行われました。本イベントは、社会課題解決に向けての取り組みを推進するためのソーシャルカンファレンスです。株式会社talikiが主催し、京都市と京都リサーチパークが共に協力して実施されます。
実行委員会の結成
記者会見には、talikiの代表・中村多伽氏、京都リサーチパークの浅野貢男社長、京都市長の松井孝治氏が参加しました。初めに、それぞれの思いや今回の協力に対する期待が語られました。
京都市 松井市長の挨拶
松井市長は、「新しい公共」宣言に基づく意義を強調。政府、企業、国民が協力し合い、社会問題へ取り組む重要性を述べました。特に、社会起業家が成長しつつある京都において、さらなる支援と再分配の必要性に言及しました。「再分配のはじまり」をテーマに、再分配は政府だけでなく、国民や企業が関与するものであるとの姿勢を示しました。
京都リサーチパーク 浅野社長の発言
浅野社長は、35年以上の間に起業家や研究者が集う拠点としての役割を強調しました。彼は、talikiとの長年の関わりを踏まえ、今回の事業が多様なセクターを結び付けることへの期待を表明しました。今年から京都市が加わることで、より一層の充実したイベントになるという見解を述べました。
taliki 中村の展望
中村氏は2018年に始めた「BEYOND」の経緯を明かしました。当時、社会起業家は孤独な挑戦を強いられており、異セクター間の連携が課題であることを認識し、対策として本イベントを立ち上げたと振り返ります。「営利か非営利かに関わらず、社会に価値を提供する個人や団体に資金や情報を流す仕組みを作ることが重要である」と強調しました。
新しい取り組み
記者会見では、BEYOND2025に向けた新たな取り組みについても発表されました。主な施策は以下の通りです。
- - プレイベントの開催: 全国4都市で5回、社会起業家や中高生の無料招待イベントを行う。
- - 応援チケット制度: 参加者が共感した非営利団体等に「応援チケット」を通じて支援を行う仕組み。
- - 多様なサイドイベント: 参加者が主催する様々なイベントを実施する。
オープニングセッションの発表
また、本会見では、10月3日(土)のオープニングセッションに松井市長が登壇することもアナウンスされました。テーマは「成長か分配かを超え、新しい再分配を考える」であり、社会の各セクターからの代表者が集まり、インパクトのある経済価値の創出方法を模索する場となります。
「BEYOND2025」の概要
「BEYOND」は2018年から始まり、これまでに8回の開催を経て、累計2500名以上の参加者を迎えてきました。今年の「BEYOND2025」は、taliki、京都市、京都リサーチパークが初の実行委員会体制を組み、過去最大規模のイベントとして展開されます。
日程
- - 10月3日(金) 12:00〜17:35(開場 11:00)
- - 10月4日(土) 11:00〜18:00(開場 10:00)
場所
京都リサーチパーク4号館
詳細情報
公式ウェブサイト:
BEYOND2025